今回頂いた質問
VDT症候群とは何ですか?どのような健康障害がありますか?
ご質問ありがとうございます。
VDT症候群とは
コンピュータなどの表示機器を使った作業(VDT作業:Visual Display Terminals)によって起こる健康障害の総称です。
長時間同じ姿勢でひとつの画面を酷視することにより、身体の各部分に負担が生じます。
VDT症候群による健康障害には、下記のようなものがあります。
・目の症状:充血、眼精疲労、ドライアイ、目の痛み、視力低下など
・身体の症状:首の痛み、肩こり、腰痛、身体のだるさ、腱鞘炎など
・心の症状:イライラ、抑うつ、不眠など
近年では、パソコンや携帯電話などの端末機器が多くの職場に導入されており、VDT症候群への対策が求められています。この社会的背景を受けて、厚生労働省では【新しい「VDT作業における労働衛生管理のためのガイドライン」】を策定しました(平成14年)。このガイドラインでは、作業者が心身の負担を軽減しながらVDT作業を行うための環境や作業管理についての基準が詳しく書かれています。
回答は以上になります。
では、第100回の国家試験の問題を実際に解いてみましょう。
問題
第100回 看護師国家試験 午前問題22
VDT作業による健康障害はどれか。
1. 難聴
2. じん肺
3. 熱中症
4. 振動障害
5. 視力障害
2. × 粉じん作業従事者に多い健康障害です。
3. × 金属精錬あるいは金属融解作業従事者に多い健康障害です。
4. × 手や腕に振動を生じる工具(チェーンソーや削岩機、電気モーターなど)を扱う職業に多い健康障害です。
5. ○ 上記のとおり。
答え…5
編集部より
職業柄、毎日のようにパソコンとにらめっこしながら仕事をしています。目の疲れや肩こりに悩まされていますが、こまめに休憩をとるよう意識してみたところ、身体がとても楽になりました!今では、タイマーを約1時間でセットし、アラームが鳴ったら15分間休憩。温かいお茶を飲んだり、軽く背伸びをしたり、オフィスの入り口で外の空気を吸ったり……など、その日の気分に合わせてリラックスしています。ひとつのことに集中して取り組むことは大切ですが、何事もメリハリが大切。受験勉強の合間にプチ休憩をとるだけで、集中力はさらにアップしますよ。