涙にもいろんな涙があるのです!

眠い時には寝るのが一番!

陣中お見舞い申しあげます。
そろそろエンジン全開、いえ、8分目くらいでしょうか。

わたしも受験生だった年は、大晦日も元旦も勉強してたっけ……。
懐かしいなぁ~、若かりしウン十年前(私の年齢はご想像にお・ま・か・せ♪)。
ちなみに、今年の正月は涙・涙・涙!
感動モノの映画(レンタルDVD)を観ては涙を流し(主人公になりきり)、夜中までドンチャン騒ぎしてたものだから、寝不足であくびが止まらず涙を流し……。


そもそも涙って何ぞや?

嬉しい時や悲しい時など、感極まって涙が出ることがありますよね。
それから、目にゴミが入った時や玉ねぎを切った時にも涙が出ます。
(特に、玉ねぎのみじん切りなんかは殺人的な刺激になりますよね、ゴーグルつけなくちゃ!)

これらとは別に、私たちの身体からは、眼球を潤す(乾燥を防ぐ)ための涙が分泌されています。
※感情や刺激によって流れる涙とは別に、「基礎分泌」とよばれています。

基礎分泌とよばれる涙は、目尻にある「涙腺」でつくられます。
涙腺で作られた涙は、まばたきによって眼球に押し出され、眼球の表面を潤します。
役目を終えた涙は、目頭にある小さな穴(涙点)に吸い込まれ、「涙小管」「涙嚢」「鼻涙管」と3つの峠を通り抜けて、鼻腔へと流れていきます。

涙腺

ということは、「涙=鼻水」っちゅーことか!?

ハ、ハイ……、たしかに、涙は最終的に鼻腔へと流れるので、鼻水には多少なりとも涙が混じっているといえますが、「基礎分泌」として流れる涙の量は1日約1ml、1年分溜めたとしても約365ml未満ですから、鼻水に混じる涙の量はごく少量

ただし、感情や刺激によって涙の量がドッと増えると、涙点から鼻腔に流れる涙の量も増えるわけですから、当然ながら鼻水の量も(涙の分だけ)増えるということになります。

涙とあくびの関係……

では、突然ですが、ちょっとあくびをしてみてください。
この時、みなさんはどのような動作を取りましたか~?

両手を上に伸ばした人、背中を反らした人など、身体の動きは人によってさまざまでしょうが、たいていの人は、顔の筋肉を大きく伸ばしたり縮めたりしたと思います。

実はこの時、顔の筋肉の動きによって涙腺や涙嚢が押し上げられ、涙腺や涙嚢の中にたまっている涙がしぼりだされるのです。
これが、「あくびをすると涙が出る」理由!

ただし、不思議なことに、ただ単に口を大きく開けるだけでは涙は出ませんよね。
というのも、あくびは咀嚼筋表情筋をはじめとする顔の筋肉全体をフルに動かしている動作なのです!

ふぁ~


あくびが出るほど眠い時は、睡魔と闘うよりも戦線離脱!
たった15~30分の仮眠で、脳も身体もすっきりリフレッシュできますよ。

国試本番まであと1か月をきりました。
体調を崩さぬよう、睡眠もしっかりとっていきましょうね!

(文:真ノ宮ゆな/イラスト:matya)