今回頂いた質問
「出生率」と「合計特殊出生率」では、どのような違いがあるのですか?教えてください。
ご質問ありがとうございます。
出生率とは
その年に生まれた、人口1,000(人)あたりの出生数を指します。
人口1,000(人)の内訳には、年齢や性別の区別がありません。
※平成23年の出生率は8.3、平成24年の出生率は8.2
合計特殊出生率とは
一生の間にひとりの女性(15~49歳)が生む子どもの数を指します。
性別や年齢を絞り込んでいることから、より正確な指標であるといわれています。
※平成23年の合計特殊出生率は1.39、平成24年の合計特殊出生率は1.41
人口動態の変化や数値については、過去の国家試験においても出題範囲の高いテーマです。
最低でも、過去3年間の推移は把握しておくとよいでしょう。
回答は以上になります。
では、第100回の国家試験で出題された問題を解いてみましょう。
問題
第100回 看護師国家試験 午前問題1
日本における平成20年の合計特殊出生率はどれか。
1. 0.37
2. 1.37
3. 2.37
4. 3.37
1.×
2.○
3.×
4.×
2.○
3.×
4.×
答え…2
編集部より
合計特殊出生率は2.1以下になると、将来人口が減少するといわれています。日本では、昭和50年に初めて2.0を下回り、平成17年の1.26は過去最低となりました。平成23年が1.39、平成24年が1.41となって、わずかながら回復傾向にあると言われています。