看護師の仕事って想像以上に難しい…。
頼れるあねごに相談してみることにします。
|
---|
僕の勤務する病院では、最初の1年間、新人看護師にプリセプター(指導者)が1人ずつつくことになっています。また、4月に入職してからは「毎月の振り返り」を月末に提出しています。成功体験や失敗から学んだことなどを記載するのですが、A4用紙に1枚とはいえ、毎月書くのは結構面倒だなと思ったこともありました。それに、まだまだ失敗から学んだことも多くて、情けない部分もあります。 でもこの間、プリセプターの先輩が、振り返りの用紙に一生懸命アドバイスを記載している姿を見て、僕はたくさんの人のサポートを受けているのだなと思いました。その先輩以外にも、10年目の先輩がアソシエイター(プリセプターのサポート役)としてついてくれているし、その上の副師長さんや師長さんもなにかと気にかけてくれています。 プリセプターの先輩は3年目で、チームリーダーを本格的に始めたばかりだし、事例研究もあるみたいで忙しそうです。あねごもプリセプターになったことありますか?1年目のプリセプティ(新人看護師)にどんなところをがんばって欲しいと思っていましたか? |
|
---|
こんにちは。業務にいっぱいいっぱいの春先は、プリセプターの先輩の立場を考える余裕なんてなかったはず。ハンサム君は、順調に1年目として成長しているんだね。 現在では多くの病院が、プリセプターシップ制を取り入れています。1人のプリセプティに対し、1人のプリセプターが、ある一定期間マンツーマンで関わり新人の能力育成を図る教育制度です。一般的に3年目程度の看護師が自身の研修制度の中で行うケースも多々あります。このねらいの1つは、他者に教えることでプリセプター自身に成長してもらうこと。でも、1人の人にじっくりと関わる(しかも教える)ことは、責任も伴い負荷も大きいですよね。そして時には人と人との関係なのでお互い合わないこともあり、その場合は立場の弱い1年目がつらい思いをするケースも。そのため、プリセプター以外の先輩も関わり、チームとして新人看護師を育てようという病院も増えています。 私がプリセプターだったのは、はるか昔。でも、一緒に成長させてもらったなあ、と思っているので、関わった記憶は今でも鮮明です。今回メールをもらって、プリセプターをしていて何が一番つらかっただろう、何が一番嬉しかったのだろう、と考えてみました。 私が初めてプリセプターをしたのは3年目の時ですが、やっぱりまだまだ自分の看護技術にも自信がなくて、事前にもう一度調べ直してから教えるなんていうこともありました。でも、なにか新しい技術を始める前には一緒に調べたり、互いの勤務がずれるときはメモでやりとりをしたり。師長に「担当している新人看護師が成長しているね」と言われた時も嬉しかったなあ。きちんと素直に業務に取り組んでいれば、仮に少しぐらいペースがゆっくりでも周りは受け止めてくれますよ。 いつかハンサム君もプリセプターとして一年目の後輩を教える日がくるでしょう。今、先輩と関わって嬉しかったことを大切にしてください。将来、それを活かして後輩に指導している姿を見たら、先輩たちはなにより嬉しいと思います。 |
(テキスト:sakura nurse イラスト:中村まーぶる)