看護師の仕事って想像以上に難しい…。
頼れるあねごに相談してみることにします。
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あねご、こんにちは。もうすぐ初ボーナス、でも気分はいまいち鬱々としています。これは遅い五月病なのか、最近疲れがたまっているような気もしています。 今日とっても焦ってしまったことがありました。患者さんのバイタルサインを測定していた時に、SpO2(経皮的酸素飽和度)がなんと60%。正常ならば95%以上あるはずだから、「大変だ!」って大慌てで先輩に報告に行ったんです。でも先輩は冷静に、呼吸回数、性状を確認し、「あ、悪寒戦慄があるね。熱が上昇し始めてるから末梢血管がしまってモニターが触知しにくくなっているんじゃないかな。ほら、脈拍も実測が80回/分程度なのに、表示モニター上は30回/分と表示しているでしょ」と説明されました。 考えれば分かることなのに、モニターの数値を見たら焦ってしまって。もっと患者さん全体を見られるようにしなければならないなと反省しました。毎日反省ばっかりです…。 |
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こんにちは。4月からの緊張が少し落ち着いて、たまってきた疲れがどっと出てくる時期かもしれないね。もうすぐ夜勤も始まるのかな。夜勤が始まると体調を崩しやすくなるから、少しでもたまっている疲れをとれるようにできるといいね。 私の病棟では今年の新人の間でアロマディフューザーが人気です。男性はなじみにくいと思っていましたが、配属された男性看護師もしっかり利用して癒しを得ていると言っていました。いろいろためしながら、「これをしたら気分転換になるぞ!」というものが見つかるといいですね。 私たち医療職は様々な機器に助けられています。身近な所では体温計・SpO2モニター・心電図モニター。その他レントゲンやCT、MRIやエコー、内視鏡などなど。これらのおかげで体内の循環・呼吸状態・内臓の異常などをより正確に把握できているのだと思います。だからこれらの機器を正しく使用し、利用することはとても大切です。 でも、ナイチンゲールの時代のように、やっぱり五感を大切にした日々の観察の意義は大きい!例えばSpO2が96%を示していたとしても、患者さんの呼吸が促迫なこと、苦しくて座位になっているという発言、じっとりとした冷汗、顔色などを「手で看る」ことがベースにあるのは、時代が変わっても同じ。患者さんの声の調子、歩行時の姿勢などひとつひとつに身体的・精神的症状があらわれています。どんな時代でも「手で診る、看る」ということを忘れないでいたいと思います。私も日々の業務で、先輩、時には後輩の看護師や他の職種の人の観察の視点や業務の取り組み方を見て刺激を受け、反省することも多々あります。お互いがんばりましょう。 |
(テキスト:sakura nurse イラスト:中村まーぶる)