今回頂いた質問

睡眠相後退症候群とは何ですか?教えてください。

睡眠相後退症候群とは、概日リズム睡眠障害のひとつです。
体内リズムが平均3~4時間遅れているため、夜間眠ろうとしても眠れず、朝方になってようやく深い眠りにつきます。

ぐっすりと眠ることができますが、仕事や学校のために、朝起床することが困難です。そのため、睡眠不足による倦怠感やストレスを感じやすくなります。

また、本人はもとより、周囲の人間からも「障害」との認識が得られにくいため、「怠け者」「親のしつけが悪い」などといった誤解を受ける場面もしばしばみられるようです。

この症状は、受験勉強や長期休暇による昼夜逆転の生活によって発症することがありますが、夜勤など昼夜関係なく勤務する人にも多いといわれています。

では、睡眠相後退症候群について問われた国家試験の過去問題を解いてみましょう。 

問題

第98回 看護師国家試験 午後問題46

不規則交替制勤務者に起こりやすいのはどれか。

1.再生不良性貧血
2.食道アカラシア
3.サルコイドーシス
4.睡眠相後退症候群

1.×
2.×
3.×
4.○
上記の通り。

正解は… 4

編集部より

実習中の記録書きや受験勉強など、夜遅くまで机に向かう人は決して少なくないでしょう。
しかし、国家試験は午前中に開始されるため、朝スッキリ目覚める生活習慣を日頃から身につけておくことが合格への近道になります。
いったん崩れた睡眠リズムを元に戻すのは簡単ではない場合もありますので、普段から規則正しい睡眠を心がけましょう。