今年度の国試対策は、科目ごとの攻略のポイントをお伝えしつつ、前回第115回で出題された問題の中から、「これは絶対に正解しておきたい」と思う問題を紹介していきたいと思います。
「成人看護学」は、一般問題だけでなく状況設定問題でも出題され、出題範囲も幅広い科目です。一方で、過去問を見ていくと、繰り返し問われるテーマや、押さえておきたい知識が見えてきます。過去問を活用して出題傾向をつかみ、効率よく学習していきましょう。
成人看護学の攻略ポイント
2)状況設定問題では、検査データに注目しよう!
1)過去問をベースに、関連知識を広げていこう! について
出題基準を見るとわかるように、成人看護学の出題範囲は膨大です。
それを一つひとつあたっているのは効率が悪いので、やはりここでも過去問を有効活用していきましょう。
過去問を使う意義は、
・数年分の過去問をやることで、頻出テーマを知る。
・一つひとつのテーマに対して、どこまで深掘りすればいいのかを知る。
の2つです。これは、成人看護学においても同様です。
過去問を解いたら、正解を覚えて終わりにしないことが大切です。
「なぜこの選択肢が正しいのか」「なぜほかの選択肢は間違っているのか」を確認し、さらに、その疾患の症状・検査・治療・看護・退院後の生活など、関連する知識まで広げていきましょう。
2)状況設定問題では、検査データに注目しよう! について
状況設定問題では、たくさんの文章の中から重要なポイントは何なのかをキャッチする必要があります。その中でも、設問文内にある検査データがどういう状態なのかを理解することが特に重要です。
そのためには、検査データを「基準値から外れているか」だけでなく、「その患者の症状や疾患とどう結びつくのか」まで考えることが重要です。
また、国試受験年では、みなさん領域別実習に行っていますので、基本的な基準値は頭の中に入っているのではないかと思います。それをしっかりと思い出し、記憶として定着させましょう。臨床に行ってからもあなたの力になる知識です。
次に、過去問などをやり、その疾患を復習した際に、その疾患において特徴的な結果が出る検査値を主症状と合わせてしっかりと押さえておくこと。
さらに、実習で担当した患者さんの疾患は、実際の経験と結びついているため、記憶にも残りやすいでしょう。実習で学んだことと国試の知識を結びつけながら復習してみてください。
では、今回のまとめとして、【絶対に得点しておきたい115回看護師国試問題】として「成人看護学」の問題を見ておきましょう。
不安定狭心症の成人患者に対する退院指導で、胸痛発作時に用いる硝酸薬の説明で正しいのはどれか。
1.「冷蔵庫で保存してください」
2.「使用して15分程度で効果が出ます」
3.「痛みが強いときはかみ砕いてください」
4.「使用後は急に立ち上がらないでください」
正解/4
狭心症の胸痛発作時の薬といえば、ニトログリセリンに代表される硝酸薬ですよね。
硝酸薬が舌下投与というのは、必修問題でも出題されるレベルです。なお、舌下錠のほか、スプレーやテープ剤(貼付剤)もあります。
では、選択肢毎に確認していきましょう。
1.× 硝酸薬は冷蔵保存の必要はない。直射日光や高温は避ける。
2.× 舌下錠の場合は1~2分、スプレーは30秒~1分で効果があらわれる。
3.× 硝酸薬の舌下錠は舌の粘膜から吸収させ、素早く血管を拡張させるための薬である。完全に解けるまで舌下に置いたままにすることが重要である。噛み砕いて飲み込んでしまうと各消化器を通過することになり、目的とする薬効が得られない。
4.○ 硝酸薬は血管拡張作用があるため、服薬後は血圧が低下・不安定になり、起立性低血圧などの可能性がある。30分程度は安静にする。また、ニトログリセリン服用時は座位か臥位をとる。
こういって×選択肢も含めて理解をしていくと、その特徴が明確になり、他の特徴について問われた時にも答えられるようになりますよね。だから、×選択肢についても、しっかりと学習していってほしいのです。
特に成人看護学は、範囲も広い科目になりますので、過去問や模試問題をやるたびに、「正解できたから終わり」ではなく、×選択肢からも知識を広げる。これが、過去問を国試対策に活かすポイントです。
次回は、老年看護学について説明します!
●「成人看護学」の理解度確認に科目別強化トレーニングがオススメ。全問5肢問題で徹底トレーニング!
●その他、ご相談・資料請求はコチラから。
