今年度の国試対策は、科目ごとの攻略のポイントを伝えしつつ、前回第115回で出題された問題の中から、「これは絶対に正解しておきたい」と思う問題を紹介していきたいと思います。
 


基礎看護学は、国家試験対策の中でも「取りこぼしを減らしたい科目」です。難しい問題をたくさん解くよりも、過去問や模試で間違えた問題を「なぜ間違えたのか」まで確認することが大切です。
また、「基礎看護学」は、どの問題も難易度がさほど高くないので、ちょっとした思い込みやど忘れなどのケアレスミスが、点差につながります。
そうならないためには、過去問や模試をやった後の復習が重要になります。

基礎看護学の攻略ポイント

1)わかっていても、最低1回は教科書で確認を!
2)計算問題は捨てない。出題パターンは決まっている!

1)わかっていても、最低1回は教科書で確認を! について

基礎看護学の問題はどれも正答率が高いので、過去問などもサラサラっと終わらせてしまい、他の科目に重点を置きたい気持ち、わかるのですが……。

過去問や模擬試験をやった後、「教科書に何と書いてあるか」をぜひとも確認してほしいと思います。
例えば、実習で何度もやった血圧測定などは、体が手順を覚えていると思います。でも、その根拠は何なのか?  その根拠まで理解できているかどうかで、差がつきます。

また、ケアレスミスを防ぐには、当たり前のことのように思いますが、問題文も選択肢も注意深く読んで答えを選ぶこと。先入観は捨てること。性格的にせっかち気味の人は要注意です! 
問題文内のキーとなりそうな語彙を囲むなどの方法も、ケアレスミス対策になりそうですね。

 

2)計算問題は捨てない。出題パターンは決まっている。 について

近年、計算問題は非選択式で出題されることが多く、出題数は多くて2問なので、計算が苦手な人は「計算問題、捨ててもいいよね」と思ってしまいがちですが、捨てなくて大丈夫! 
なぜなら、計算問題の出題パターンは6~7パターンしかありません。つまり、過去問で出てきたものがちゃんと計算できるようになっていれば、得点につながるのです。

まずは、酸素ボンベの残量、BMI、肥満度、体重減少率、点滴の残量、薬液の希釈など、過去問で繰り返し出ている計算問題を確認してみましょう。
苦手な人は、計算問題克服ウィークをつくって、7日間徹底的に計算問題を解いてみてはいかがでしょうか? 1日15~20分でも構いません。やった分だけ自信がつき、苦手意識はふき飛びますよ!

 
では、今回のまとめとして、【絶対得点しておきたい115回看護師国試問題】として「基礎看護学」の問題を見ておきましょう。

第115回 PM35 
コミュニケーションの方法として筆談が適しているのはどれか。
 1.全失語
 2.構音障害
 3.運動性失語
 4.感覚性失語
正解/2

選択肢毎に確認していきましょう。
1.× 全失語では「話す・聞く・読む・書く」のすべてが高度に障害される。書字能力も低下しているため、筆談によるコミュニケーションは困難である。
2.○ 構音障害は発声器官(舌・口唇・軟口蓋など)の運動障害があるため、発音が不明瞭になる状態。言語機能そのもの(理解・読字・書字)は保持されているため、筆談は有効である。
3.× 運動性失語〈ブローカ失語〉では言葉の理解は比較的保たれるが、会話することだけでなく書字も障害されることが多い。筆談は十分な代替手段にならない。
4.× 感覚性失語〈ウェルニッケ失語〉では言語理解が障害される。書いてある内容の理解(読解)も困難であり、筆談による意思疎通は難しい。

失語の特徴をしっかり理解していないと解けない問題でした。
言語には基本的に4つの技能が必要であり、それが「話す・聞く・読む・書く」のことです。
各失語症でどの技能は生き、どの技能が使えなくなるのかを押さえ、かつその対処法をまとめるといいのではないでしょうか。

さらに、こういった同じグループの中で各特徴が列挙されるようなパターンの場合、全部を暗記する必要はなく、まずはその中でも特徴的なものを覚えておきましょう(今回だったら、「構音障害は、言葉を理解したり書いたりする力は保たれているため筆談が有効」「それ以外はクローズドクエスチョン中心」など)。理由もセットで覚えると、国試対策としてはより有効になりますよ。

 
基礎看護学は、みなさんが得点しやすい科目のため、ケアレスミスによる失点をできるだけ少なくしていきたいです。「わかっているから」の一歩先まで踏み込んで、確実な得点源にしてきましょう!

次回は、健康支援と社会保障制度について説明します!


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