夏休みは、国家試験対策を本格的に始める絶好のチャンスです。
しかし、「何から勉強すればいいのか分からない」という学生さんも多いのではないでしょうか。
このコラムでは、科目ごとの攻略法と、第115回看護師国家試験から「ぜひ正解しておきたい問題」を紹介します。
これらを参考に、この夏休みから国試対策をスタートしていきましょう!
「人体の構造と機能」は、問題そのものは基本事項を問うものが多いのに、苦手意識を持った学生さんが多いので、正答率は低くなります。とはいえ、この科目は国試出題の全科目のベースとなる科目ですから、まずは最初に手をつけたい科目ですね。
人体の構造と機能の攻略ポイント
2)過去問を有効活用する
1)効率よく復習する順番がある について
国試対策の学習がどのくらい進んでいるかにもよりますが、
・今年度に入ってから受験した模擬試験がC・D判定の学生さん
・「必修問題」と「人体の構造と機能」の点数が低いケース
これらの場合、いきなり過去問を使って学習するよりも、まずは「人体の構造と機能」をしっかりと復習していきたいですね。
「人体の構造と機能」を復習において、臓器をひとつ1つ復習すると思っている学生さんもいますが、さらに小さい単位から復習を開始しましょう。
具体的な順番としては、
(1)細胞・組織、血液・体液、恒常性
(2)内分泌
(3)生命維持にかかわる臓器(呼吸器・循環器・脳神経)
このように、最小単位である細胞等の基礎から順番に復習すると、知識がつながりやすく、効率よく理解できます。
特にこれらは、夏休みなどの時間を活用して、時間をかけて復習していきたい部分です。
なんとなく暗記しているだけでは太刀打ちできない問題もありますし、その機序を理解していることは、実習や臨床に出てからも役立つ知識=あなたの自信になります。
復習の手順としては、
(1)まとめ本で概要・ポイントをおさえる。
(2)教科書を用いながら、自分でノートにまとめてみる(臓器は手書き)。
(3)該当テーマの過去問や模試問題に挑戦する。
ノートは紙でもデジタルでも構いません。「自分の手を動かし、自分の言葉で整理した」ことが理解・記憶定着につながります。ぜひ、夏休みにじっくりと取り組んでいってください。
なお、医教の各種試験を受験した方は、各解答解説書の表紙裏に解剖生理学を講義形式で学べる動画のご案内があります。苦手な部分の復習や、理解があいまいなテーマの確認にぜひご活用ください。
2)過去問を有効活用する について
1)の復習方法でも書きましたが、過去問は国試対策に欠かせない情報源です。
過去問を使う意義は、2つあります。
・頻出テーマを理解すること
・それらの頻出テーマについて、掘り下げて理解すること
です。
「人体の構造と機能」に限った話ではありませんが、まずは5年分、その後余裕があれば10年分やっていくことで、「このテーマは毎回出題されているから、絶対落とせない」など分かってくるはずです。
各社の模擬試験にはもちろんそのエッセンスは入っているのですが、ご自身で過去問10年分やってみた実感のほうが、そのテーマの重要性に気が付くはずです。
また、過去問をやったら、ただ答えを確認して終わりではなく、その周辺知識への理解を深めていくことも忘れずに。過去問もアレンジして出題されることがありますから、そういった時の対策につながります。
では、今回のまとめとして、【絶対得点しておきたい115回看護師国試問題】として「人体の構造と機能」の問題を見ておきましょう。
体液について正しいのはどれか。
1.血漿は細胞内液である。
2.間質液は細胞外液である。
3.リンパは細胞内液である。
4.体液は体重の30%である。
5.細胞外液のほうが細胞内液より多い。
体液について最低限押さえておきたいポイントは、次のとおりです。
・細胞内液:約40%(体重比)
・細胞外液:約20%(体重比)
さらに、細胞外液は、
血漿、間質液、リンパ液 などからなる。
ということで、これがわかっていれば問題の正解にはたどり着きますが、×選択肢についても一つひとつ確認しておきましょう。
2.間質液は細胞外液である。→○ 間質液は細胞と細胞の間を満たしている液体で、細胞外に存在するため細胞外液に分類される。
3.リンパは細胞内液である。→× リンパ液は間質液がリンパ管内に入ったものであり、細胞外に存在するため細胞外液に分類される。
4.体液は体重の30%である。→× 成人の体液量は、一般に体重の約60%を占める。
5.細胞外液のほうが細胞内液より多い。→× 成人の体重比において、体液のうち細胞内液は約40%、細胞外液は約20%である。そのため、細胞内液のほうが細胞外液より多い。
正解:2
過去問に挑戦した後は、このように×選択肢についても、検証してきましょう。これが周辺知識の学習につながっっていきます。
夏休みは、苦手分野を克服する最大のチャンスです。
「人体の構造と機能」はすべての科目の土台になります。基礎をしっかり固めて、秋以降の国家試験対策につなげていきましょう。
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