
ご質問ありがとうございます。
<脳死とは何か??>
脳死とは、脳の機能が停止した状態を「死」とする考え方のことです。臓器移植法の成立によって、脳死を「人の死」と判断しても良いということが決まりました。
<脳死の判定方法について>
1.脳死の判定方法としては、下記①~⑤の条件を満たすことが前提です。
①深昏睡
②自発呼吸の消失
③瞳孔が固定し、瞳孔径が4mm以上である
④脳幹反射の消失
⑤平坦脳波
2.さらに、上記すべての条件が満たされた後、6時間以上経っても変化がないことを確認する必要があります。また、判定は臓器移植に関わらない、必要な知識と経験を持つ2人以上の医師が行います。
<脳死判定の除外例>
下記の場合は、脳死の判定基準から除外されます。
①6歳未満の子ども
②脳死に似た症状である場合(急性薬物中毒、低体温、代謝・内分泌障害など)
では、第98回の国家試験の問題を実際に解いてみましょう。
1.深昏睡
2.心停止
3.瞳孔散大
4.発呼吸の消失
1.○ 2.× 3.○ 4.○ 脳死とは、「心臓や肺は問題なく機能しているが、脳の機能が完全に停止している状態」を指します。よって、「2.心停止」は脳死の判定基準に含まれません。
正解は... 2

今回は医教編集部のまんまみーやが担当しました。
脳死は臓器移植と関連して考えられるようになり、「脳死」を「人の死」とするかどうかについて、現在も賛否両論の意見があります。そこには、「人の死とは何か?」という問いに対する個人の考え方や、家族による患者への想いなど、複雑な要素が絡むこともあり、ひとつの答えを出すのは非常に難しいのが現状です。
実習では、脳死の患者様を受け持つ機会は滅多にないかと思います。とはいえ、国家試験では脳死に関連した問題も出題されますので、ポイントをしっかりと抑えておきましょう。