看護学生にとって「最大の学びの場」である臨地実習……
でも、そこは、「最大の悩みの場」でもあるかと思います。
実習指導のプロにお悩みを相談し、少しでも解決の糸口を見つけてほしいと思います。

今回はどんなお悩みでしょうか? 
桜田亜己先生に相談してみましょう!


お悩み3:ヘンダーソンの信仰や達成感、どう聞けばいい?

(Mさんのお悩み)
患者さんとコミュニケーションをとり情報収集する際、特にヘンダーソンの14項目での信仰や達成感について、どのようにお聞きすればいいのか悩んでいます。

Mさん、ご相談いただき、ありがとうございます!
ヘンダーソンの14の基本的欲求の中で、「信仰」と「達成感」についての情報収集が難しいと感じているようですね。これらに関する具体的な質問方法について、一緒に考えてみましょう。

自分の信仰に従って行動する

「信仰」という言葉が含まれていますが、信仰(宗教)については非常にデリケートな話題です。学生の立場からは情報収集が難しい側面もあります。患者さんの信仰(宗教)が治療や看護に影響を及ぼす場合は、電子カルテからの情報収集や指導者への確認を行いましょう。

信仰(宗教)を直接聞かずとも、信念や目標については、患者さんの目標設定や看護の方向性に大きく影響する要素です。そのため、これらの情報を優先的に収集することをおすすめします。「健康を保つために大切にしていることはありますか?」「退院後はどのように過ごしたいですか?」など尋ねると、患者さんにとって比較的答えやすいかもしれません。


達成感をもたらすような仕事をする

患者さんのさまざまな役割については、「普段はどのようなお仕事をされていますか?」「お子さまとはどのように過ごされていますか?」などと質問すると、比較的答えやすいかもしれません。「○○に励んでいらっしゃるのですね」「○○にご尽力されているのですね」といった言葉を交えつつ、これまでの努力や頑張りを讃えながら、患者さんとの会話を具体的に進めていきましょう。会話の流れによっては、「自分の信念に従って行動する」という側面(信念、目標など)に関する情報を引き出せることもあります。患者さんから得られた情報を丁寧に意味づけし、アセスメントを深めていくとよいでしょう。

もし、どうしても患者さんとのコミュニケーションや情報収集が難しいようでしたら、弊社にぜひお手伝いさせていただければと思います。弊社では、学生の状況に合った実習サポートを受けることが可能ですので、どうぞお気軽にご相談ください!

個別サポートに関するご相談は、LINE公式アカウントまたは専用フォームから承っております。
どうぞお気軽にお問い合わせください。24時間以内に返信いたします。(日・祝日を除く)
お問い合わせ先:Te-iara Online https://online.te-iara.com/contact/