1 値が低いときが問題だ
TP(トータルプロテイン)は血中の100種をこえるタンパク質の総称。
そのうちの約65%を占めるのがAlb(アルブミン)です。
主に問題となるのは、値が低い=栄養状態が悪いとき!
3 おそるべし、低タンパク血症
TP・Albの低下にはさまざまな原因が…
肝機能down→タンパク質の合成ができない
腎機能down→尿細管で再吸収されず、タンパク質が尿に出てしまう
重症の感染症・癌→血中のタンパク質を消費
腎機能down→尿細管で再吸収されず、タンパク質が尿に出てしまう
重症の感染症・癌→血中のタンパク質を消費
栄養状態が悪いということは、
成長しない、傷が治らない、やせてしまう…と悪のループ。
低タンパク血症は、
ネフローゼ症候群や、
褥瘡のキーワードとしても頻出です。
値が低いときが問題だ
3 浮腫の原因もアルブミンだった!?
アルブミンが低い
↓
血症膠質浸透圧が低下
↓
血管内へ水分を回収する作業がうまくいかない
↓
細胞外液(間質液)が増加
↓
浮腫につながる!
↓
血症膠質浸透圧が低下
↓
血管内へ水分を回収する作業がうまくいかない
↓
細胞外液(間質液)が増加
↓
浮腫につながる!
4 国試ではココをチェック
第103回追加 午前問題34
腎機能障害のある患者にみられる浮腫の原因はどれか。
正解/4.血漿膠質浸透圧低下
TPやAlbが低下しているときは、
まず何の疾患(要因)によるかをチェック。その後、そこから
起こる問題や、看護上の必要な援助を考えよう。
まず何の疾患(要因)によるかをチェック。その後、そこから
起こる問題や、看護上の必要な援助を考えよう。
5 最後に基準値をおさえよう
TP(トータルプロテイン) 6.6~8.3g/dl
TPの6割がAlb(アルブミン)と覚えよう!
TPの6割がAlb(アルブミン)と覚えよう!
(テキスト:sakura nurse イラスト:中村まーぶる)