今回は、「正答率」という数字について、詳しく見てみましょう。

正答率は、受験者全体の中で、その問題に正答した人が何人いるかを%形式であらわしたものです。
成績表には、アナタの全国順位が載っていますが、「●●●位/■■■■■人」と表示されている「■■■■■人」が受験者全体を指します。
正答率が高いほど、取り組みやすい問題といえるわけですね。

では、具体的に成績表を見ていきましょう。
医教の【第109回 看護師国家試験対策模擬試験 基礎問題篇の成績表】を見てください。
下段の「問題別正答率表」について、見ていきます。


絶対基準の「正答率」を見てみよう!

まずは、絶対基準=必修問題(午前問題1~25番、午後問題1~25番のこと)についてです。
次の問題、アナタは正答でしたか?

 ・午前問題:問題4、問題6、問題20、問題21、問題22、問題23
 ・午後問題:問題5、問題11、問題13、問題15、問題17、問題18、問題23、問題24

この14問は、すべて正答率が90%を超えています。つまり、大多数の人が、正答できた問題です。もし、正答でなかった場合は、その問題を間違えた原因から調べ、次は絶対に間違わないようにしっかり復習していきましょう。

さらに、上記の14問も含めて正答率が50%以上の必修問題は、午前問題に20問、午後問題に17問あります。
これらの問題は、受験者の半分の人が正答している問題であり、国家試験直前では、正答率が90%を超える問題の候補といえます。こういった問題は、ぜひ得点しておきたい問題と考えるべきです。
絶対基準(必修問題)においては、正答率が50%以上の問題は、全て正解となるようにしっかり学習しましょう。そうすれば、絶対基準の突破ラインである40点も同時にクリアできるでしょう。

また、このような問題は、どちらかと言うと取り組みやすい問題だったのではないでしょうか。
この取り組みやすい問題は、「まず」そして、「必ず」自分の知識となるように勉強していきましょう。
その時、問題文や正答の選択肢だけでなく、正答ではない選択肢についても、「なぜ正答ではないのか?」考えてみてください。
必修問題は、各科目から基礎的で重要度の高いテーマが出題されます。これらの問題を復習することは、基本をしっかり押さえることにもつながりますので、まずは、ここから始めましょう。

相対基準の「正答率」を見てみよう!

次は、相対基準=一般問題・状況設定問題(午前問題26~120番、午後問題26~120番)についてです。

相対基準の問題では、正答率が90%を超えている問題は、午前問題に12問、午後問題に6問ありました。
アナタの成績表の「問題別正答率表」で探してみてください。いずれも正答でしたか?

もし、「!!」がついていたら、要注意です。これは、正答率が70%以上にもかかわらず、アナタは誤答だった問題をあらわしているからです。
正答率が70%以上の問題は、午前問題に30問、午後問題に29問、合計59問ありました。その内、1問2点の配点の状況設定問題は25問ありました。
つまり、正答率70%以上の問題を得点換算すると、84点になります。受験生の70%以上が正答する問題だけで、84点分もあるわけで、これらの問題を誤答してしまうのは、とってももったいないことですね。


正答率の高い問題は、みんなが理解できている問題であり、
頻出問題だから優先して勉強している問題とも言えます。
これらの正答率の高い問題を理解し、
関連知識もモノにすると、合格にグッと近づくと思います。

目指せ!合格ライン