やっと憧れのナースになれたのに! 覚えることが多すぎる!
半泣き状態で先輩にSOSのメールを送ってみると…。

メール

差出人
hannaki♡ikyo.jp
件名

メモをしてもどこに書いたか思い出せません

宛先
anego♡ikyo.jp
先輩、助けてください!
覚えることがいっぱいすぎて困っています。
メモはとっているんですが、
どこに書いたか思い出せないんです。

前の日に、次の受け持ちの患者さんの情報収集はするけれど、
当日突然決まる処置も多くて、いつもどたばたしてしまいます。
いったいどうしたらよいのでしょう…。

メール

件名

Re:メモをしてもどこに書いたか思い出せません

半泣きちゃん、就職おめでとう!
新しい環境でがんぱっているようですね。
私も初めての職場では、とにかく緊張の連続でした。
病院内のさまざまな場所、病棟のこまごまとした物品の場所や
電子カルテの使い方など覚えることがいっぱい。
外来をうろうろしていると患者さんから場所を聞かれて、
一緒に地図をみて悩むなんてことも(笑)。
その後少しずつ患者さんに関わる処置の見学とかも
させてもらえるようになりましたよ。
大切なことをメモに書くのはとてもいいと思います。
そこでもう一工夫!
私はメモ帳を2冊作りました。

1つは手帳サイズで、
(1)物品の場所
(2)書類の処理の仕方(電子カルテが導入してもまだまだたくさんある)
(3)医療処置について

(4)その他 に分けてみました。

特に医療処置に関しては、
(1)物品(病棟の医師が使う滅菌手袋のサイズとかも、とにかく準備だけは前もってできるから完璧に)
(2)手順(院内マニュアルとかがあれば小さくコピーしてはりつけて付け加えても)
(3)注意点 を書きました。
もう1つのメモ帳は、
失敗から学んだこと、
感動したこと、
悔しかったことなどを書きました。

卒後1年は、自分の様々な感情に向き合います。
でも、どんなに強い感情も時がたつと記憶が薄れて、 環境に慣れ忘れてしまうもの。
だから、1年目に感じた思いを今でも振り返ることができる、 この2冊目のメモ帳は、何年たっても宝物。

正解なんてないと思うけれど、
自分なりの工夫を加えながら、
自分だけの「必殺のメモ帳」を作ってくださいね。
第1回 必殺メモ帳二刀流の巻

(テキスト:sakura nurse イラスト:中村まーぶる)