第3回 偏差値から苦手科目を知ろう!で、苦手科目の克服について考えました。

今回は、さらに国試対策をすすめるために、偏差値についてもう少しふれておこうと思います。

偏差値を説明するには、そもそも「分散」や「標準偏差」から説明しないと、本当の意味を伝えることはできません。ですが、今は成績表を読み解くための知識だけでよいので、そもそもについては触れずにいきましょう。(統計学を習った方、保健師を目指している方は、教科書を開いて調べてみてくださいね。)

偏差値は、誤解を恐れずに言うと、「その試験を受けたみんなのでき具合も加味した評価を表す値」と言えます。
ん? ちょっとわかりづらいですね。具体的に説明していきます。

100点満点のテストで、「平均点が90点の時、アナタの得点は90点」と「平均点が50点の時、アナタの得点は50点」、どちらが良くできたでしょう?
もちろん得点が高いほうが良い結果ですから、90点のほうが良いと思えるのですが、偏差値で表すと、両方とも50になります。つまり、どちらの得点も、その評価に差はない、ということになるのです。

なぜ、90点も50点も偏差値50なのか?

第4回 平均点を見てみようの際に、平均点と自分の得点を比べてもらいました。平均点との得点差が出てきますね。その時、「平均点より良いから安心かな?」とか「平均点より悪い…ショック」などと思ったのではないでしょうか。
では、「同じ試験を受けたみんなと比べて、自分はどのくらい良いのか? 悪いのか?」と考えた時は、どうでしょう? 平均点だけでは、アナタの得点の評価は、はっきりしません。なぜなら、第4回でお話したウイークポイントがあるからです。「同じ試験を受けたみんな」を想定すると、《全員の得点の分布》という観点が必要なのです。

つまり、他の人が何点をとっているのかということ=《全員の得点の分布》が、「同じ試験を受けたみんなと比べて、自分はどのくらい良いのか? 悪いのか?」に大きく影響します。
この《全員の得点の分布》という観点を含んだ値が、偏差値なのです。

第3回でも説明しましたが、アナタの得点が平均点と同じ得点の時、偏差値は50になります。
アナタの得点が平均点より高い時は、偏差値は50を超え、
アナタの得点が平均点より低い時は、偏差値は50未満となります。

偏差値イメージ


偏差値を使って、成績表を見てみよう!

偏差値の概念が少しわかったところで、医教の【看護師国家試験対策模擬試験 基礎問題篇の成績表】を見てみましょう。
上段中央の「科目別成績表」(図A)について説明します。

偏差値イメージ

各科目で「得点率」(図B)と「偏差値」(図C)を見比べて考えてみましょう。
得点率が高くても、偏差値が50より小さい科目がありませんか? これは、全受験者にとって、この科目の問題が易しかったのに、アナタが得点できていないことをあらわします。
このような場合は、問題別正答率表を見てください。その科目のある部分の「!」「!!」のついた問題をしっかり復習しましょう。(解説書のINDEXでその問題がどの科目か確認できます)

逆に、偏差値は50より大きいけど、得点率がさほど高くない科目は、全受験者にとって、この科目の問題が難しかったのに、アナタが他の人より得点できたことをあらわします。安心して学習を進めてよい科目とも言えます。今後、得点を伸ばせる可能性もあるでしょう。


いかがでしょうか? 偏差値について、少し理解が深まりましたか?
偏差値は、同じ試験を受けたみんなと比べて、
アナタの得点を評価する値だ、
ということがいえるのですね!

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