今回は、苦手科目の筆頭「人体の構造と機能」についてです。
ここ数年、「人体の構造と機能」は、全体的に難易度が高いです。どの程度の難易度かというと、「過去問は一通りやりました!」「夏期講習や直前対策で、ポイント押さえました!」というレベルでは、全く歯が立たないほどです。

では、どうやって勉強を進めていけばいいのでしょうか。まず、10年分くらいの「人体の構造と機能」の過去問に挑戦し、頻出テーマを理解しましょう。その頻出テーマについて、1日1テーマを目標に、じっくりと基本中の基本から掘り下げて学ぶことで、得点につながっていきます
「わたし、がんばった!」とみんなに自慢できるくらいの手ごたえを感じる勉強をしておくと、確実に点につながっていきます!

人体の構造と機能の攻略ポイントは?

上記を踏まえた上で、人体の構造と機能の攻略ポイントは、これだ!

1)過去問を利用して理解していく学習を。
2)神経系、内分泌は絶対チェック!!

1)過去問を利用して理解していく学習を。について

過去問を使う意義は、2つあります。
1つ目は、頻出テーマを理解すること。もう1つは、それらの頻出テーマを、どこまで掘り下げて理解しておくかの目安をつけること
、です。
実際に過去問を使って、具体的に見ていきましょう。

第110回AM74
血液中のビリルビンの由来はどれか。
1.核酸
2.メラニン
3.アルブミン
4.グリコゲン
5.ヘモグロビン

ビリルビンは必修問題の出題基準、小項目「黄疸」の原因物質です。「黄疸」といえば、過去問題にも何度か出ているので、ほとんどの学生さんがその定義は答えられるはずです。この問題はそのビリルビンの生成由来を聞いています。思ったよりも正答率が伸び悩んでいる設問になりました。
ビリルビンは、古くなった赤血球に含まれていたヘモグロビンが分解されて生成される物質です。よって答えは選択肢5ですね。
できたばかりのビリルビンは間接ビリルビンと呼ばれます。間接ビリルビンは水に溶けにくいため、肝臓でグルクロン酸抱合を受け、水溶性の直接ビリルビンに変換されます。その後、正常な過程では直接ビリルビンが胆汁中に排出され腸内細菌の作用によりウロビリノーゲンとなり、ステルコビリン、ウロビリンという成分になり尿中・便中へ排泄されます。
なお、黄疸は、ビリルビンの代謝過程のいずれかで障害が起き、血中ビリルビンが2.0mg /dL以上に増加することにより、皮膚、結膜、粘膜、その他の組織へビリルビンが沈着し、組織が黄染した状態をさします。
 

2)神経系、内分泌は絶対チェック!! について

神経系と内分泌に関する問題は、「人体の構造と機能」の中でも特に頻出テーマです。覚えることが多くいのに、似たような単語が多く、苦手とする学生も多いテーマだと思います。例年、非常に出題が多く感覚器、神経系、代謝、消化器にも関わるところも出題されます。つまり、神経系と内分泌をやらずして、「人体の構造と機能」の攻略はあり得ないのです。夏休みなどを利用して、じっくりと取り組んでおいてほしいポイントです。

第110回PM82
副交感神経を含む脳神経はどれか。2つ選べ。
1. 動眼神経
2. 三叉神経
3. 内耳神経
4. 迷走神経
5. 舌下神経 
答え:1・4
第110回PM83
血圧を上昇させるのはどれか。2つ選べ。
1. セロトニン
2. ヒスタミン
3. バソプレシン
4. ブラジキニン
5. 心房性ナトリウムペプチド
答え:1・3

脳神経と言えば、その12対を「嗅いで見る、動く滑車の・・・・・・」と覚えている人がほとんどでしょう。しかし、それだけでは答えにたどり着きません。また、ホルモンについては、分泌器官と生理作用、受容器をセットで覚えている人も多いと思います。が、この問題を見てわかるように、それだけでは、知識が足りません。
ただ暗記するのではなく、なぜそのホルモンが分泌されるのか、その脳神経は何を司っているのか、というメカニズムから理解しておかないと得点につながらないのです。

このように、過去問を見ておくことで、どこまで学習を広げておくべきなのかを理解することができたのではないでしょうか。「人体の構造と機能」で得点するには、各臓器・器官の「構造」と「機能」を正しく理解しておくことがすべてなのです。過去問をやって終わりではなく、その「構造」と「機能」をしっかりじっくり復習していきましょう

今回の2ポイントふまえた過去問を、コチラにまとめています。ぜひご利用ください。
次回は、疾病の成り立ちと回復の促進について説明します!