今回は、「健康支援と社会保障制度」についてです。

「ザ・暗記科目!」というイメージなので、この時期から集中的に取り組んでいる人は少ないのかもしれません。もちろんそれで構わないのですが、「健康支援と社会保障制度」独自科目としての出題だけでなく、各論科目からも社会保障制度の知識がないと解けない出題も多くあり、全240問中40数問は社保関連の問題である、という現実も知っておいてほしいと思います。

では、どのように攻略していけばよいでしょうか?

 

健康支援と社会保障制度の攻略ポイントは?

健康支援と社会保障制度の攻略ポイントは、これだ!

1)問題数は依然多い。十分な対策を。
2)過去問を通じて基本事項を押さえよう!
3)過去の出題がなくても、出題基準にあるものを確認しておこう。

 

1)問題数は依然多い。十分な対策を について

上記で説明した通り、必修問題においても一般問題においても、社会保障制度関連の問題は全部で40数問も出題されます。定番の医療保険、介護保険、保助看法、医療法などは、毎年出題されるからこそ、さまざまな角度から問うてきます。
暗記すべき点も多いので、国試が近づいた1月くらいからまとめて覚えていくのが効率的です。その際、社会保障制度についてまとまっている対策本は、要点がまとめて書いてありますが、頻出の条文などについては、先日お伝えした通り、原文にあたることを忘れずに

また、「1月からで間に合うの?」と不安を感じる方もいらっしゃると思います。そういった方は、受験した模擬試験の社保関連の問題を、正解・不正解に限らず解答解説書を使って復習していきましょう。問題で問われた内容のみならず、関連知識も含めて理解することもできるでしょう。

 

2)過去問を通じて基本事項を押さえよう! について

まずは、過去問を見てみましょう。

第108回 AM 87 
日本の公的医療保険制度に含まれるのはどれか。2つ選べ。
1.年金保険
2. 雇用保険
3. 船員保険
4. 組合管掌健康保険
5. 労働者災害補償保険
答え:3・4

「公的」な「医療保険」ということなので、3と4が正解。これらのほか、共済組合によるもの(公務員と私学教職員対象)、国民健康保険(自営業者、フリーターなどが対象)、後期高齢者医療制度が「公的医療保険」にあたります。5の「労働者災害補償保険」は、いわゆる「労災」と呼ばれるもので、勤務中などに事故・ケガ・病気になった場合、その治療にかかった費用を保険でカバーするものです。

ただ、正解を覚えるのではなく、以前説明した通りこうやって×選択肢についても吟味しておくことで、基本事項を押さえることができるのです。

 

3)過去の出題がなくても、出題基準にあるものを確認しておこう。 について

社会保障制度については、1)でも説明した通り毎年必ず出題される定番テーマ、2~3年に一度出る頻出テーマがありますが、過去に出題がなくても、出題基準に記載があるものは目を通しておいた方が安心でしょう。

前々回の第107回では、この10年出題がなかった難病法について、午前午後で計2問の出題がありました。しかもその内1つは五肢択二問題でした。

第107回 PM 84 
難病の患者に対する医療等に関する法律〈難病法〉において国が行うとされているのはどれか。2つ選べ。
1.申請に基づく特定医療費の支給
2. 難病の治療方法に関する調査及び研究の推進
3. 指定難病に係る医療を実施する医療機関の指定
4. 支給認定の申請に添付する診断書を作成する医師の指定
5. 難病に関する施策の総合的な推進のための基本的な方針の策定
答え:2・5

今は、法改正が多い時代です。法改正が行われるということは、その法律を必要とする人たちが多数いて、今の時代に沿った内容に変えているということ。医療者として、理解を深めておきましょう。

 
今回のポイントふまえた過去問を、コチラにまとめています。ぜひご利用ください。
次回は、基礎看護学について説明します!