新学年もいよいよ始まり、みなさん慌ただしい毎日ではないでしょうか。
この「医教の国試対策勉強法」では、第109回国家試験まで1年間を通して、みなさんの国試勉強のヒントになるようなお話をしたいと思います。

さて、「国試対策って、何から手を付けたらいいんだろう?」と思う方もいらっしゃると思います。まずは「国家試験を知る」ことからはじめましょう!

1.国家試験の合格基準

そもそも国家試験で何点とれば合格かご存知ですか?

以下の表を見てください。

問題種別出題数配点合計点評価基準
基準第106回第107回第108回
(1)必修問題50問1点50点8割以上の
正答
(絶対基準)
40点以上
/50点*
39点以上
/48点*
40点以上
/49点*
(2)一般問題
 状況設定問題
130問1点250点一定以上の
点数
(相対基準)
142点以上
/248点*
154点以上
/247点*
155点以上
/250点*
60問2点

*採点除外の問題あり

出題数は全240問で合計300点満点の試験です。ポイントは(1)の「必修問題」です。50問中40問以上正答しないと、一般・状況設定問題でいくら得点しても、合格できないという絶対基準で評価されます。(2)の一般・状況設定問題の合格ラインは、毎年変動します。(1)(2)両方の評価基準を満たした場合のみ、合格となります。満点を取る必要はありません。相対基準の合格ラインを超えることが大切なのです。とはいえ、その合格ラインは毎年異なり、その差も結構大きいので、170点くらいを目標とすると、安心かと思います。

 

2.看護師国家試験の変化

第108回の難易度は?

2018年2月に実施された第108回は、受験学生さんからは「簡単だった」という声と、「難しかった」という両極の声が聞かれました。実際の難易度としては、数年前から比べると、易しくなっていると感じます。とはいえ、上記で見た通り、合格ラインが昨年度とさほど変わらないということは、「簡単だった」と感じた学生さんは高得点、逆に「難しかった」と感じた学生さんは、合格ラインギリギリだったのではないでしょうか。ここから言えることは、問題自体は易しくなったけれど、そのレベルが難しいと感じる一定数の学生さんたちが存在する、ということです。

五肢問題・一般問題の長文設問に要注意!

問題の難易度を左右する1つのポイントとして、五肢問題の出題数が挙げられます。数年前まで出題数は全体の10~15%程度でしたが、前々回の106回では計60問(25%)、前回の107回では107回では計51問(約21%)、今回の108回では計42問(約18%)となっています。五肢問題の出題数は流動的であるとはいえ、全問題の20%前後は五肢問題と思っておくとよいでしょう。
五肢問題の中でも、5肢択2問題には注意が必要です。なぜなら、選択した答えの2つとも正答しないと加点されないからです。そのため、「なんとなく覚えている」では、攻略できない問題も…。5肢問題は、重要なポイントについて出題されますから、取りこぼしのないようにしていきましょう。
また、106回頃から、一般問題でも検査データなどが示され、状況設定並みの設問がある問題が出題されています。検査データがあるということは、アセスメントが必要ですし、出題意図を読み解くのにも、一定の時間が必要になります。こういった問題は、読解が得意でない学生にとっては、状況設定問題同様に、手ごわいタイプの問題と言えるでしょう。

 
もちろん、個々の問題においても、やみくもに過去問を解くだけでは対応できない問題も増えています。それは、今の日本の医療は社会問題と直結していて、国家試験においても社会背景や社会問題が反映されているからです。超高齢社会、生産年齢人口の減少、核家族化、少子化、在宅医療、家族のケアなどはいずれも頻出のテーマです。
医療・看護の知識に関しては、すべての根幹である解剖生理学を理解したうえで、病理・病態を理解し、各期に合わせた治療・看護を選択するという、実践的な知識が求められています。これらを習得するためには、座学で学ぶ内容への深い理解はもちろん、臨地実習での体験を、いかに座学で学んだ知識とリンクさせていくかがポイントになります。

 
この連載では、109回に向けた科目ごとの攻略法を連載していきます。みなさんの国試合格に向けた勉強方法の参考になれば、幸いです! ぜひ、ご覧ください!


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