では、一般的な疥癬とノルウェー疥癬の違いについて、ご説明いたしますね。
一般的な疥癬とノルウェー疥癬の違いは、2つあります。
ひとつは、感染の原因となるヒゼンダニ(疥癬虫)の数です。
どちらもヒゼンダニ(疥癬虫)が身体に取りつくことによって起こる皮膚感染症であることに変わりありませんが、一般的な疥癬の場合は多くても約1,000匹であるのに対し、ノルウェー疥癬は約100~200万匹であるといわれています。
もうひとつは、周囲への感染力の違いです。
一般的な疥癬に比べ、ノルウェー疥癬はヒゼンダニの数がはるかに多いため、周囲への感染力も強いといえます。病棟にノルウェー疥癬の患者さんがひとりでもいると、あっという間に他の患者さんや医療スタッフに感染する危険性が高いといわれています。そのため、ノルウェー疥癬の患者さんは個室に隔離する必要があるのです。
在宅療養者の場合、直接接触による感染力が強いため、家族に直接的な接触を避けるよう指導し、同時に受診するよう指導します。
できる限り入浴などで身体を清潔に保つことで治癒が早まります。
なお、ノルウェー疥癬が起こる原因は、何らかの原因によって免疫力が低下していることが挙げられます。たとえば、加齢や病気などによって体力が衰弱している場合や、免疫抑制剤を使用している場合、化学療法などによって一時的に免疫能が低下している場合などが挙げられます。
では、ここまでを整理した上で、第96回の国家試験の問題を実際に解いてみましょう。 |