立位でのグリセリン浣腸は腸管穿孔を起こす危険性が非常に高いため、避けなければなりません。
その理由としては、
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立位は、臥位よりも肛門の緊張が高い状態のため、チューブを挿入しにくい。そのため、チューブを押し込むことにより、肛門粘膜を傷つける危険性がある。
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立位での浣腸は、浣腸のチューブが直腸前壁(会陰曲)に対して直角にぶつかりやすい。
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などがあります。
浣腸に関連した医療事故(直腸穿孔)は、立位での実施によって発生している例が多く、日本看護協会による「緊急安全情報」(2006年)においても、立位での浣腸を実施しないよう、注意が呼びかけられています。
浣腸施行時の体位は、「左側臥位」が原則です(浣腸が直腸~下行結腸に流れやすい体位であるため)。
また、肛門から直腸前壁(会陰曲)までは約5~6cmであり、チューブを7cm以上挿入することで、粘膜損傷や腸管穿孔のリスクが高まるので、挿入する長さにも十分注意しましょう。
患者さんにも、立位で浣腸を行う危険性をわかりやすく説明し、理解を得ることも大切ですね。
それから、個室にベッドとポータブルトイレを設置するなど、患者さんの羞恥心や不安に配慮した環境整備を行うことも重要です。
もし、患者さんが浣腸にどうしても抵抗を感じるようであれば、浣腸以外の使用(緩下剤や坐薬など)について、臨床指導者に相談してもよいでしょう。
ここまでを整理した上で、第96回の国家試験問題を実際に解いてみましょう。
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