GVHDについて

今回いただいたご質問


 
質問

拒絶反応とGVHDの違いがよく分かりません。

回答

ご質問ありがとうございます。

拒絶反応と移植片対宿主病(GVHD:graft versus host disease)について、混乱してしまうことがあるかもしれません。 この機会にもう一度振り返ってみましょう。

まず、GVHDとは白血病などで骨髄移植などを受けた患者さんや、輸血後などに起こるものです。
ドナーから提供された移植片が、レシピエントの身体や臓器そのものを"敵"とみなして攻撃します。この免疫反応をGVHDといいます。

次に、ドナーから移植された臓器を、レシピエントの身体が"敵"とみなして攻撃する免疫反応を拒絶反応といいます。

ですから、敵と味方の立場が逆になりますね。このポイントを押さえてしまえばすっきり理解できるのではないでしょうか?

それでは最後に、練習問題を解いてみましょう。



チャレンジしてみよう


 
問題
〔問題〕
輸血後移植片対宿主病(GVHD)で正しいのはどれか。
1.
赤血球濃厚液では起こらない。
2.
新鮮凍結血漿で起こる。
3.
血縁者からの輸血では起こりにくい。
4.
血液に放射線を照射して予防する。
解答
GVHDを予防するために、移植前の血液に放射線照射を行い、含まれているリンパ球を破壊する処置がとられます。
輸血製剤中のリンパ球は、製剤過程中にほぼ取り除かれていますが、それでも少量のリンパ球が製剤中に残存します。

通常の免疫状態の患者には、GVHDは起こることは稀ですが、免疫不全状態の患者の場合起こることがあり、また、血縁者などHLAが類似したレシピエントから輸血を受けた場合、ドナーの血液を異物と認識できずにリンパ球が増殖し、GVHDを発症することがあります。
正解 


編集後記


 
担当者

皆さんこんにちは。医教編集部のフレディです。

言葉が少し変わっただけで、反対の意味になってしまうことって医学用語の中には多くあると思います。頭の中が混乱してしまうかもしれませんが、そんな時はそれぞれ忘れてはいけないキーワードを整理してみましょう。

全部覚えようとせず、まずは忘れてはいけないところに重点を置いて覚えていきましょう。それが合格への近道です。

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