ご質問ありがとうございます。梗塞なのに出血ってわかりにくい病名ですよね。出血性梗塞は、その起こり方から表現すると「梗塞後の出血」ということになります。
脳梗塞を起こした患者様が数日たってCTを撮影すると、脳梗塞内に出血が現れていることがあります。これを出血性梗塞と呼びます。脳梗塞を起こした後につまっていた血栓が溶けて血流が再開した際に、血管の弱った部分から血液が漏れることなどによって起こります。水道管に何かが詰まって水が流れなくなった場合を想像してみましょう。その後、詰まっていた物が取れると水の流れは再開します。そのとき、もし水道管の壁に痛んで弱くなっている部分があった場合どうなるでしょうか。そこから水が漏れたり、場合によっては破裂してしまいますよね。このように、梗塞を起こしていた血管が再開通した場合や、側副血行路が新しく作られる時期に出血性梗塞は起こります。脳梗塞発症後、数日から数週間以内に起こることが多いので、特に抗凝固療法が始まったら注意してみていくことが大切です。
脳梗塞は発生機序により、大きく①血栓性 ②塞栓性 ③血行力学性に分類されます。この内、脳以外の場所(主に心臓)でできた血栓が脳に流れてきて血管を詰まらせるものを脳塞栓(塞栓性脳梗塞)と呼んでいます。出血性梗塞は脳塞栓で多く見られると言われています。梗塞の範囲が広いほど出血し易く、また出血の範囲が広いほど予後は不良です。
脳梗塞に関連した問題は国家試験でもいろいろと出題されています。ここでは脳血管障害について、模擬試験問題で一緒に学習してみましょう。
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