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透析前はカリウム制限しますが、透析後は制限しますか?
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透析患者さんの場合は、カリウムはいつも制限します。
腎臓は老廃物の排泄、水分の調節、電解質バランスの調節、エリスロポエチンの分泌、ビタミンDの活性化、血液を弱アルカリ性に保つ、血圧の調節など大切な働きをしている臓器です。しかし腎臓の働きが低下して腎不全になると、これらの働きが出来なくなり、体に老廃物などが溜まって尿毒症という症状が出てきます。水分も出て行きませんから、体は水でいっぱいになり心臓にも大きな負荷がかかります。このように体に過剰に溜まった老廃物や水分を人工的に除去し、体内の電解質バランスを整えるのが透析療法という血液浄化方法です。
体内の電解質(ナトリウム、カリウム、カルシウム、リン等)は人体に必要なものですが、腎不全により異常に増加すれば有害であり毒素として扱われます。この中でも特にカリウムは、直接生命にかかわる事態をひきおこす危険があるので特に注意が必要です。体内のカリウムは大部分が細胞のなかにあり、細胞の外(血液中など)に存在するのはわずかです。細胞のなかと外のカリウム濃度のバランスは重要で、このバランスが崩れると細胞はうまくはたらけなくなります。
高カリウム血症とは血液中カリウム濃度が5.5mEq/ℓ以上の場合をいいますが、このような状態では細胞のはたらきは低下し、悪心(おしん)、嘔吐などの胃腸症状、しびれ感、知覚過敏、脱力感などの筋肉・神経症状、不整脈などの症状を呈します。カリウム値が7~8mEq/ℓを超えると危険な不整脈が現れ、心停止の危険性が生じます。
人工透析に使用される透析液のカリウム濃度は 2.0~2.5 mEq/ℓであり、血液中にたまったカリウムの速効性除去が期待できる最も良い方法です。しかし、透析はあくまでも体内の電解質バランスを正常に近づけているだけで、透析をしない時間はまた食物中のカリウムは体内に貯留されていきますから、透析をしていないときは常にカリウムの摂取制限が必要です。
健常人なら一日24時間365日休まず血液をきれいにしてくれる腎臓が働いていますが、透析は週に3~4日で1回4~5時間しか実施できませんから、いくら透析をしても正常な状態にはならないのです。透析患者さんがもしカリウムの高い食物(生野菜・くだもの・ナッツ類・いも類・チョコレート・インスタントコーヒーなど)をどうしてもとりたい場合は、透析中に、それも透析の前半に少量摂取すれば特に影響はありません。
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