麻疹について

第97回看護師国家試験 午前問題 〔問題 52〕

問題

 第97回看護師国家試験
【出題基準】3-2-B-f 予防接種法
〔問題 52〕
麻疹の予防接種で正しいのはどれか。
1.
3歳から接種できる。
2.
不活化ワクチンである。
3.
法律による定期予防接種である。
4.
一度接種すると一生罹患しない。





































































解答

〔問題 52〕
麻疹の予防接種で正しいのはどれか。
1.
【×】
3歳から接種できる。
2.
【×】
不活化ワクチンである。
3.
【○】
法律による定期予防接種である。
4.
【×】
一度接種すると一生罹患しない。
正解 


解法のポイント

麻疹(いわゆる「はしか」)は、麻疹ウイルスの感染によって起こる感染症で、発熱、咳、鼻水といった風邪のような症状と発疹が現れます。ときには肺炎、脳炎といった重い合併症を発症することもあります。ほとんど全ての成人は、小児期に罹患したことで、免疫を獲得しています。また乳児はお母さんのお腹の中にいた時に、胎盤を通して免疫の働きをする抗体をもらっているため、生後3か月間は麻疹にかかりません。この抗体が残っていると、麻疹の生ワクチンは無効になります。そのため、麻疹予防接種の接種時期は抗体の働きがなくなる1歳以降となります。麻疹ウイルスの感染経路は、空気感染、飛沫感染が主で、免疫を持っていない人が感染すると90%以上が発症します。近年では、大きな流行が少なくなって成人になるまでに麻疹にかかったことがない人や、小児の時に予防接種をしたという人でも、大人になって感染するという症例が増えています。

麻疹・風疹混合ワクチンとは、従来の麻疹ワクチンと風疹ワクチンを混合した生ワクチンで、2005年6月に承認され、2006年4月から定期予防接種として接種が開始されました。それ以前は、1988年から定期接種が開始された麻疹・流行性耳下腺炎・風疹混合ワクチンが接種されていましたが、ムンプスワクチンを原因とする無菌性髄膜炎の発症率が高かったため、1993年に接種が中止されて、その後、ムンプスワクチンを除いた麻疹・風疹混合ワクチンが2005年6月に認可されたという経緯があります。

※生ワクチン
毒性を弱めた微生物やウイルスを使用したワクチンのことをいいます。液性免疫と同時に細胞免疫も獲得できるため、不活化ワクチンに比べて獲得免疫力が強く免疫持続期間も長いです。しかし生きている病原体を使うため、副反応を発現する可能性も高くなります。



 
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