「平均点」も、成績表を見るときに大事な基準になります。

成績表を見ながら、「平均点」について考えてみましょう。
医教の【看護師国家試験対策模擬試験 基礎問題篇の成績表】を見てください。
今日は、上段中央の「科目別成績表」について説明します(図A部分)。

偏差値イメージ

絶対基準(必修問題)について

絶対基準の全国平均点は35.0点でした(図B部分)。
あなたの得点は、これより良かったでしょうか?
そうだったとしても、40点以下では、残念ですが合格できません。
なぜなら、絶対基準(必修問題)は、50問中40問以上正答しないと、絶対に合格できないからですね。

こうした絶対に40点以上とらないといけない場合は、平均点など気にすることなく、ひたすら40点を超えるための勉強をするしかないのです。
模擬試験は、本番の試験ではありません。模擬試験を受ける意義は、自分の勉強が順調に進んでいるのか、自分の今の力で合格までどれくらいなのかを把握するためのものです。
そう考えると、Bの絶対基準の平均点は、現時点で、アナタが全国のライバルたちにちゃんと追いついているかどうかを知る手段と言えるでしょう。

相対基準(科目別)について

お手元の成績表で、科目別に一般問題と状況設定問題の平均点を表示しているところを見てください。(図C部分)

Cの部分の一般問題の全国平均点とアナタの得点、状況設定問題の全国平均点とアナタの得点を見比べてください。平均点とアナタの得点は、同じような傾向でしょうか。一般と状況、どちらがより得点できていますか?
自分の点数と全国平均と比べることにより、ライバルの進度と自分の進度を比べられるわけです。

せっかくなので、自分と学内と全国の平均を見比べるのも参考になります。
学内と全国の違いは、クラスみんなと全国の人たちとの違いということですね。


以上、「平均点」について説明してきましたが、「平均点」にもウイークポイントがあります。
例を挙げて、説明すると……。

AとBのテストがあります。受験者は2人です。
Aテストの2人の得点は100点と0点、
Bテストの2人の得点は、50点と50点でした。
この場合のそれぞれのテストの平均点は、何点でしょうか?

そうですね、どちらのテストも平均点は50点なのです。
ということは、AとBのテストの難易度は同じ???

目指せ!合格ライン

こういう状況を助けるために「偏差値」という指標が存在します。
第2回でも少し触れましたが、近々、ナゾの指標「偏差値」を大解剖してみたいと思います!乞うご期待!