今回頂いた質問

母体保護法とはどのような法律ですか。教えてください。

ご質問ありがとうございます。

母体保護法とは、母体の生命や健康を保護することを目的に制定された法律です。
主に、人工妊娠中絶、不妊手術、受胎調節の実地指導などについて規定されています。
旧名を優生保護法といいますが、1996年(平成8年)に母体保護法へと改正されました。

その他、母子に関する主な法律をいくつかご紹介しましょう。

母子保健法

母子に関する知識の普及、妊産婦と乳幼児を対象とした健康診査と保健指導、妊娠の届出と母子手帳の交付、妊産婦および新生児や未熟児の訪問指導、低出生体重児の届出、養育医療の給付、母子保健センターの設置などについて規定されています。

労働基準法

生理休暇、産前産後の措置、育児時間など、労働に関わる女性を母子保健の観点から保護する内容について規定されています。

男女雇用機会均等法

母子保健法の規定による項目を妊産婦が守ることができるよう、事業主が努めなければならないことを規定しています。
具体的には、勤務時間の変更、勤務軽減、健診時間の確保です。

では、国家試験の問題を実際に解いてみましょう。

問題

第99回 看護師国家試験 午前問題88

母体保護法が規定しているのはどれか。2つ選べ。

1.人工妊娠中絶
2.助産施設への入所
3.妊産婦への訪問指導
4.受胎調節の実地指導
5.妊産婦にかかわる危険有害業務の就業制限

1.○ 母体保護法によって規定されています。
2.× 児童福祉法によって規定されています。
3.× 母子保健法によって規定されています。
4.○ 母体保護法によって規定されています。
5.× 労働基準法によって規定されています。

正解は… 1・4

編集部より

母子保健に関する法律は、看護師国家試験での出題例が多いものの、似たような名称や内容の法律が多く、間違えやすい問題でもあります。それぞれの法律の特徴をつかみ、区別できるようにすることが大切です。また、これらの項目は状況設定問題でも出題されるので、母子保健に関する法律と合わせて、妊娠・分娩の定義についても確実に得点できるようにしておきましょう。