今回頂いた質問

乳幼児のアタッチメントとはどのような意味ですか?
教えてください。

乳幼児のアタッチメントとは、日本語で「愛着」と表現されます。
アタッチメント(愛着)の定義としては、「人間や動物が示す特定の対象や物に対して形成する、情緒的結びつき」といわれています。
乳幼児の場合は、養育者(主に母親)との間に築く愛情の絆が、より深いアタッチメント(愛着)を形成していくといわれています。

たとえば、生まれて間もない乳幼児は、「不安で泣いている時に抱っこしてもらう」「お腹が空いたらおっぱいを飲ませてもらう」「うれしい時には、一緒に喜んでくれる」など、身体的・精神的欲求を無条件に満たしてくれる存在があることで、いつでも安心した気持ちで過ごすことができます。また、養育者(主に母親)にとっては、上記のような関わりを通して、乳幼児への愛着をより一層深めることができるのです。

このように、乳幼児と養育者(主に母親)が親密な関わりを積み重ねていくことによって、乳幼児はより情緒豊かに育っていくといわれています。また、養育者(主に母親)も子育てに自信を持ち、乳幼児とともに楽しい時間を過ごすことができるともいわれています。

では、ここまでを押さえた上で、国家試験の問題を実際に解いてみましょう。

問題

第99回 看護師国家試験 午前問題64

乳幼児のアタッチメント(愛着)の成立に必要な関わりはどれか。

1.就寝前にビデオを見せる。
2.泣いているときに抱っこをする。
3.けんかのときの謝り方を教える。
4.危ないことをしていたら注意する。

1.×
2.
3.×
4.×
泣いているときに抱っこをすることで、乳幼児は安心感を抱くことができます。また、養育者(主に母親)は、自分が抱っこすることで安心した様子を見せるという反応によって、乳幼児への愛着をより一層深めることにつながっていきます。

正解は… 2

編集部より

国家試験には、カタカナの言葉がたくさん出てきます。聞いたことがないと答えられないものも多いので、日頃から勉強中に新しい言葉がでてきたら、その場で覚えてしまいましょう。自分の身近なことに当てはめて考えてみると、覚えやすく、忘れないと思います。