今回頂いた質問

実習で、褥瘡のある患者さんを受け持つことになりました。 褥瘡の危険性は患者さんによって違うと思うのですが、客観的に評価する方法はありますか?

ご質問ありがとうございました。

では、褥瘡の危険性を客観的に評価するためのスケールである、ブレーデンスケールについてご説明いたしますね。

ブレーデンスケールとは、褥瘡が発生するリスクを客観的に評価するための作られた目安(スケール)です。褥瘡を発生させる6つの危険因子を4段階で評価し、合計得点を出すことによって評価します。スケールを利用することで、チームスタッフが統一した評価をすることができ、リスクの増減をより正確に判断することができます。

項目1234
知覚の認知まったく
知覚なし
重度障害あり軽度障害あり障害なし
湿潤常に湿潤たいてい湿潤時々湿潤めったになし
活動性臥床坐位可能時々歩行可能歩行可能
可動性まったく
体動なし
非常に限定やや限定自由に体動
栄養状態不良やや不良良好非常に良好
摩擦とずれ問題あり潜在的に
問題あり
問題なし

※11点以下が褥瘡の発生リスク点数になります。在宅では17点を基準に、褥瘡予防の看護計画の立案・実施・評価する必要があります。

では、ここまでを踏まえた上で、第97回の国家試験の問題を実際に解いてみましょう。

問題

第97回 看護師国家試験 午前問題68

ブレーデンスケールで評価するのはどれか。
1.褥瘡の深さ
2.褥瘡の広がり
3.褥瘡の好発部位
4.褥瘡発生の危険性

1.×
2.×
3.×
4. ブレーデンスケールは、「褥瘡の状態を判断する」のではなく、「褥瘡が発生するリスクを判断する」ための目安です。

正解は… 4

編集部より

脳梗塞を患ってから亡くなるまでの約3年間、寝たきりの入院生活を送っていたのに、褥瘡ができたことは一度もなかったという高齢の患者さんがいらっしゃったそうです。病棟の看護師スタッフによる、徹底した褥瘡管理のおかげとのことで、奥様が「じいちゃんが床ずれで痛い思いをせずに、安らかな最期を迎えられたこと。それだけでも、あの病院でお世話になって良かったと思う」と目を細めながらおっしゃっていたそうです。患者さんが安楽に過ごせる環境を整えることは、患者を見守る家族にとっても心が満たされることなのだと、つくづく実感した出来事でした。