赤ちゃんがおっぱいを飲みながら呼吸をするのは……
スゴ技でもなんでもありません! 鼻呼吸をすれば健康力UP!?
みなさんは、ペットボトルで水を一気飲みしながら、鼻で息を吸ったり吐いたりできますか?
「えー、どうかなぁ?」と思ったアナタはちょっと試してみてくださいね。
何かを飲みながら呼吸をするのって、簡単なようで、けっこう難しいんですよね。
でも、おっぱいを一心不乱に飲む赤ちゃんは、母乳をガンガン飲みながら、上手に鼻で呼吸ができちゃう。
一見、赤ちゃんにしかできない”スゴ技”のように思えますが……。
「母乳を飲みながら呼吸をする」のは動物本来の姿
鼻は「呼吸器」、口は「消化器」といわれるように、本来、動物は鼻で呼吸をする生き物なんです。
そのため、生まれたばかりの赤ちゃんも鼻呼吸がメイン。
つまり、「母乳を飲みながら呼吸ができる」というのは、息苦しくならずに、長時間おっぱいを吸い続けられるという動物本来の姿であり、実は”スゴ技”でも何でもないのです!
ところが、人間の赤ちゃんは、喃語(言葉)の発達や離乳食の開始によって生後5か月頃から次第に口呼吸が定着するようです。
ほら、これを読んでいるアナタも口がポカーンと開いてる……(笑)。
「鼻呼吸」が健康的なカラダをつくる!
普段、私たちは無意識のうちに呼吸をしていますが、その多くは「口呼吸」であるといわれています。
ですが、普段から「鼻呼吸」を意識することで、感染予防、口臭予防、虫歯予防など、健康増進にさまざまなメリットがあるんだとか。
さらに、受験生にとっては集中力UPにも役立つ!
「鼻呼吸」は空気を肺の奥までたっぷり取り込めるのでより多くの空気が脳や全身に行き渡るのです。
ちなみに、ダイエットに効果的といわれるヨガも鼻呼吸をとても重んじていますよね。
ヨガは、呼吸法や瞑想、さまざまなポーズによって全身に空気をたっぷり取りこみ、リラックス効果や集中力をアップさせるもの。
「ヨガってストレッチみたいなものでしょ?」と思いがちですが、ストレッチは、筋肉の柔軟性を高めるのが本来の目的。
ヨガとストレッチは、似て非なるものなのですよ。
ささっ、みなさんも健康維持のために、「鼻呼吸」を今日から始めてみませんか?
スーッ、ハーッ。
スーッ、ハーッ。
鼻が詰まっている人は早く治してね(笑)!
(文:真ノ宮ゆな/イラスト:matya)