「日焼けするから」は大きな誤解!

肌が黒い炭を吐く!? 紫外線とメラニンの不思議な関係

突然ですが、みなさんは、「色の白いは七難隠す」ということわざを知っていますか?

このことわざには、「”色白”は美人に欠かせない条件であり、たとえ何らかの欠点があったとしても、色白なせいで目立たない」という意味があるんですって。

そう言われてみると、たしかに色白の女性というのは清純さがあって、
女性らしくて、ほわほわした柔らかい印象を受けるもの。
色白な女性、羨まスぃ~!!!

とはいっても、私たちは日常生活のなかで何らかの形で太陽の光(紫外線)を浴びていますから、
誰しも多少は、肌の色が黒くなる現象を免れることはできないのです。

色白


では、なぜ紫外線に当たると皮膚は黒くなるのでしょうか?

「決まってんじゃん、肌が日焼けするからでしょ?」と、自信満々に答えたアナタ!
ブッブー! 残念でした!

実は、紫外線に当たると皮膚が黒くなるのは、「紫外線から身を守るための防御反応」であり、皮膚が黒く焼け焦げているわけではありません。

皮膚に紫外線が当たると、肌の奥にあるメラノサイトという細胞が紫外線を感知し、メラニンという黒い色素を作ります。
例えるならば、”海に泳ぐタコを怒らせると、真っ黒いスミを吐く”イメージ。
皮膚に紫外線が当たると、メラノサイトがメラニンという黒いスミを吐いて紫外線を完全シャットアウト! という仕組みです。

ちなみに、メラニンはなぜ黒い色なのかというと、紫外線には”黒い色に吸収される性質“があるため。

一見、メラニンは”シミの原因”として敬遠されがちですが、もしも、私たちの皮膚にメラニンがなかったら……

■皮膚の奥深くまで紫外線が侵入し、皮膚が水ぶくれや炎症を起こす
■皮膚のDNAが破壊され、皮膚ガンを発症する

などなど、危険なことがいっぱい!
つまり、メラニンは、私たちの皮膚を紫外線から守る救世主なのです(キラリーン☆)


そして本来、メラニンは皮膚の新陳代謝(ターンオーバー)によって表皮に押し上げられた細胞とともに剥がれ落ちていく……はずなんですよ。本来はね。

ところがどっこい!
加齢、大量の紫外線曝露、肌への刺激、ストレスなどによってメラニンの生成とターンオーバーのバランスが崩れると、大量のメラニンが生成されるにもかかわらず、ターンオーバー(メラニンの在庫処分)が追いつかなくなってしまうことに。

こうして、メラニンが破棄されずに肌にたまってしまうと、メラニンが色素沈着し、お肌のシミとなって女性たちを泣かすのですよ(グスン)。


効果的な紫外線対策のポイントは、「覆って」「かぶって」「塗って」「着て」

■「覆って」⇒日傘やサングラスも紫外線対策の必需品!
■「かぶって」⇒外出時には帽子をお忘れなく!
■「塗って」⇒日焼け止めはこまめに塗り直すのがポイント!
■「着て」⇒日差しの強い日こそ、長袖や手袋の着用を!

夏をキレイに過ごすためにも、正しい紫外線対策、今日からさっそく始めましょ♪

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(文:真ノ宮ゆな/イラスト:matya)