ズバリ! 「天気」と「痛み」の関係を一挙大公開!

「雨の日をピタリと言い当てる」正確さは気象庁並みです!

ジトジトと蒸し暑い、梅雨の季節を迎えましたね。
みなさんはいかがお過ごしですか?

わたしは、どんよりとした雨雲に包まれて、すっかり気分が滅入り、やる気も起きず、集中力も続かず、眠くて眠くて……。
とはいっても、原稿の締切は待ってくれないんですけどね(涙)。

梅雨といえば、昔からよく「古傷が痛むと雨が降る」といいますよね。
一見ただの迷信や思い込みと思われがちですが、実は、天候の変化が人体にさまざまな影響を及ぼすのをご存じでしたか?

そこで今回はズバリ!
「天気」と「痛み」の関係を一挙大公開しちゃいます!


そもそも古傷って何? なに? ナ~ニ?

古傷とは、「以前にケガをしたところ」あるいは「古い傷の痕」のこと。
過去に傷を負った部位は、表面上は完治したように見えても、皮下や筋肉の組織は完全に回復していないことがあります。
そのため、血液の流れが悪くなったり、筋肉の伸縮が妨げられたりするなど、痛みが生じやすい状態となっているんだとか。

痛みの感じ方は人それぞれですが、頭痛や関節痛のほか、交通事故やスポーツによる外傷、術後の傷跡などに痛みを感じるのが一般的。
女性では、出産時の帝王切開や会陰切開の傷跡がチクチク痛むという人もいるようです。

天気が悪くなるとなぜ古傷が痛むのか?

これにはいくつかの有力説があるようです~。

【その1】 炎症物質ヒスタミン説

前線や低気圧の接近により、急激な気圧の低下が起こると……
(1)体内に炎症物質であるヒスタミンが発生! ⇒ アイタタタ(涙)
(2)体内の水分循環が妨げられ、身体がむくみやすくなる ⇒ 水分で膨張した組織が神経に触れる ⇒ アイタタタ(涙)

【その2】 自律神経説

気圧が低下すると……
内耳にある気圧受容器が反応し交感神経が興奮! ⇒ ノルアドレナリン分泌(血管収縮作用あり) ⇒ 古傷の周辺にある痛覚神経が刺激されて興奮 ⇒ アイタタタ(涙)

【その3】 ストレス説
急激な気象の変化は……
(1)それ自体が身体的・精神的ストレスになる! ⇒ アイタタタ(涙)
(2)過去に古傷の痛みを経験したことで「また痛くなるかも?」と不安になる
脳下垂体がこれらのストレスに反応
ホルモンや自律神経のバランスが崩れ、精神的にも不安定に
⇒ 痛みをより強く感じやすくなる ⇒ アイタタタ(涙)

アイタタタ


ちなみに、古傷の痛みを和らげるためのポイントは「ゆっくり」!

(1)ゆっくりと有酸素運動を行う(ウォーキングやジョギングなど)
(2)痛みを感じる部位(関節や筋肉など)を20秒~30秒かけてゆっくりストレッチ
(3)ゆっくりとお風呂に浸かり、血行を良くする
(4)自律神経のバランスを整えるべく、身体をゆっくり休ませる(しっかり眠るのも大事!)

ゆっくり

というわけで、編集部のDさん!
わたしも古傷がチクリと痛むので、しばしお休みをいただきます! (キッパリ)
え? どこが痛いのかって?
い、いや……あの……若かりし頃の失恋の傷跡が……(汗)。

(文:真ノ宮ゆな/イラスト:matya)