今こそ知っておきたい! 人体にまつわるフシギなこと

もうすぐ国家試験! というわけで今回は、これまでにお届けしてきた「人体のフシギ」のなかから、ちょっとでも試験に役立ちそうなネタを3つ、ピックアップしてお届けします!

★「忘れられた臓器=膵臓」を忘れるな!

「五臓六腑」という表現に含まれていない「忘れられた臓器」といえば、膵臓。
膵臓は胃の後方と脊椎の間にあり、細長い形状をしていることから、解剖しても臓器とは気づかれなかった(五臓六腑に含まれなかった)という説がありますが、ご存知のとおり、とっても重要な働きをしている「忘れちゃいけない臓器」です!

膵臓の主な働きは……、
1)消化酵素を分泌する
2)血糖調節に関わるホルモンを分泌する
という2つ。
国家試験にも頻出ですので、
膵臓のことは絶対に忘れないでくださいね!!

(「人体のフシギ」第11回より)

膵臓

★骨髄移植では血液型は重要じゃない!

先日、歌舞伎役者の十二代目市川團十郎さんが逝去されましたが、團十郎さんは生前、白血病の治療(骨髄移植)によって血液型が変わったことを告白していました。

骨髄移植では、血液型(赤血球の型)ではなく、白血球の型(HLAの型)が一致することが重要です!

そのため、血液型が違っても、白血球の型が一致すれば、骨髄移植は可能であり、移植後は、ドナーと同じ血液型になるのです。

国家試験では、第94回と第98回に同種骨髄移植に関する問題が出題され、
2回とも、「提供者とのABO式血液型の一致が条件である。」
という不正解の選択肢が用意されていました。
この機会に、改めて、骨髄移植と血液型についての理解を深めておきましょう!

(「人体のフシギ」第18回より)

AO

★腹式呼吸で緊張を吹き飛ばせ!

最後に、平常心で試験に挑むことができるリラックス方法をお教えします!

それは、「人体のフシギ」第5回でご紹介した丹田を意識する呼吸法。

丹田とは、おへその下のあたりの筋肉のことです。
丹田を意識する腹式呼吸をすることで、脳内の神経伝達物質であるセロトニンが分泌されます。
セロトニンがふんだんに放出されると、心が落ち着いて爽やかな気分になり、集中力が高まります!
まさに、緊張しすぎずにリラックスして試験を乗り切るには、もってこいの呼吸法なのです。
では、丹田を意識して、以下の方法で腹式呼吸をしてみましょう~。

その1)・・・・・・3秒間息を吸う。 
その2)・・・・・・2秒間吸った状態を保つ。
その3)・・・・・・15秒以上に時間をかけて、細く長い息を吐き出す。
※いったん休憩し、しばらくして、これを5回ほど繰り返す。

自分なりにアレンジを加えていくとよいのだそうですが、とにかく難しく考えず、
「丹田をつかってます」と意識することが大切。
試験当日だけでなく、ドキドキして勉強が手につかない、集中できない時にも効果的です!

腹式呼吸

腹式呼吸

人体って、ほんとうにフシギですよね~☆

「人体のフシギ」コーナーには、気軽に楽しく学べる情報がまだまだあります!
お勉強の合間に、過去の記事を読み直してみてくださいね。

(イラスト:matya)