デジカメの「赤目軽減機能」、すごいケド微妙……。

夜間や暗い場所でのフラッシュ撮影で、目が赤く映ってしまったことはありませんか?

どんなにキレイにお化粧しても、
どんなにキュートな上目使いでも
目ん玉が真っ赤に、ギラリと光っていては、
大好きな彼氏からも「エイリアンかよっ!」と突っ込まれちゃいます。

そもそも「フラッシュ撮影で目が赤く映る」のはナゼでしょうか?
気づいていないだけで、実はエイリアンの子孫だったとか……!?

ハイポーズ


フラッシュ撮影で目が赤く光る理由には、目の解剖生理と深い関わりがあります。

瞳孔は、暗い場所では開き、明るい場所では閉じます。

そうして、網膜に届く光の量を調節しているんですね(第7回「人体のフシギ」参照)。
ところが、暗い場所でフラッシュ撮影をすると、開いた状態の瞳孔に大量の光が入り込むことになり、瞳孔は瞬時に対応できず、光は瞳孔を通過して網膜に到達してしまいます。

網膜は身体の中で唯一、血管を肉眼で確認できる部位!

たくさんの毛細血管が集まっています。
つまり、網膜を通過してきた光が反射して何を写し出すかといえば、毛細血管であり、そこを流れる血の色ということになります。
目が赤く写るのは、「血液の色」によるものだったのです。
(エイリアンじゃなくてよかったですね~)


デジタルカメラの「赤目軽減機能」も油断禁物です。

現在発売されているデジタルカメラの多くには「赤目軽減機能」が搭載されていますが、油断は禁物。

というのも、「赤目軽減機能」というのは「予備発光によって瞳孔を閉じさせてから撮影する」という機能。
つまり、フラッシュが複数回光ることになります。
1回目のフラッシュで「撮ったど~」と安心しきってしまうと、目が半開きだったり、ヘン顔だったり・・・赤目よりも恥ずかしいことになってしまうかもしれません。

「フラッシュが完全に光り終わるまでは、キメ顔持続で!」

これ、写真撮影の鉄則です。

カメラ

(イラスト:matya)

*瞳孔の散大についての説明動画を第7回「人体のフシギ」内でご覧いただけます。