凄すぎて、時々「イイ者」か「ワル者」か分からなくなります

もちろん、イイ者に決まっているのですが……。

ハート

温度、湿度、光など人間の周囲を取り巻く「外部環境」をものともせず、体温維持、血糖値の調節、浸透圧の調節など、生きていくうえで必要最低限の機能を常に正常に保たせ、体のうちっかわ(内部環境)をほぼ一定の状態に保ってくれている。
これが「ホメオスタシス」です。

なんにも言わずにやってくれます。
だまーって、しずかーに。。。

ただ、これがある一定の目的をもった男女にとって、もっとも恐ろしい存在に変身してしまうことがあります。
そう、ダイエットを試みた方々、この「ホメオスタシス」がどんなに恐ろしいかおわかりですよね?


★ 遭難者が僅かな食料で何日間も生き抜き奇跡の生還を果たす ★
★ ダイエットしている人が、ある日体重減少の停滞期入る ★

これ、人体的にはまったく同じ状態になっているということです。

1か月で体重の5%以上が減ると、「ホメオスタシス」は、がっちり、最大限に働きはじめます。脳は血液中のレプチンの量で空腹感・満腹感を調整しています。ダイエットのせいで脂肪細胞が血中に出す「レプチン」が少なくなると、人体は自分が「飢餓状態」に突入したと判断して、基礎代謝を抑え、餓死から逃れようとする。そこで、ホメオスタシスが稼働しはじめるというわけです。。。

そして、世に言うダイエットの「停滞期」状態がはじまります。

●食べ物から得られるエネルギーの吸収率を上昇させる(つまり、ちょっと食べても太る)。
●体が消費するエネルギーを減少させる(つまり、いくら運動しても痩せない)。

身体は必死でご主人さまを守ってくれているので、やめてと言ってもたぶん、通じません。


では、どうしたらよいのでしょうか?

(1)まず自らに備わっている「ホメオスタシス」という機能に敬意を表する。
(2)自分の停滞期をきちんと把握する。
(3)停滞期に入ったら、勇気を出して食事を減量期よりも少しだけ多くする(ビタミンとミネラルをたっぷりで!)。
(4)身体が「この摂取カロリーなら餓死しない」と判断し、ホメオスタシス効果が薄れることをひたすら待つ。

実は、ホメオスタシス稼働のきかっけになる「レプチン」には「セット・ポイント」があって、それは1か月ほど消費カロリーが摂取カロリーよりやや少なめを保ち、「飢餓状態」を感じすに過ごせば、修正が可能なのだそうです。次の1か月はその修正された「セット・ポイント」にむけてダイエットし、また次に停滞期がきたら、上の(1)~(4)を繰り返す……。

不眠症・熱中症・うつ病対策……。ホメオスタシスとうまくつきあっていくと、他にもいいことがたくさんあるようですよ。

ダイエット

*「WEB玉」サイトでホメオスタシスについての説明が動画にてご覧いただけます。