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医教の国試対策勉強法

医教の国試対策勉強法|【第3回】全11科目別国家試験対策「人体の構造と機能」パート2(2017.05.12)

このコーナーでは、第107回国家試験に向けた医教オリジナルの国試対策を隔週で紹介していきます。全11科目を基本的に2回に分けて解説。パート1で過去問学習を基本にしたアプローチ、パート2で『平成30年度新出題基準』を分析した新傾向に沿ったアプローチを行います。「むずかしい」と言われた106回国試ですが、ていねいに出題者の意図を探れば、決して手も足も出ない問題ではありません。過去と類似した問題からは「基本的なことはしっかり身につけてほしい」という意図が、新傾向の問題からは「分野のワクをまたがった、総合的な知識を身につけてほしい」という意図がみえます。つまり、看護の現場で力を発揮できる知識ですね。科目ごとに振り返り、皆さんも力をつけて107回国試に臨みましょう。

【医教オススメの過去問学習のポイント】
早押しクイズのように「これを問われたらこれ」と、正解選択肢を覚えてしまう学習では、昨今の「考えさせる国試」に対応できません。そこで、医教からの提案です。
過去問学習の際には、次の2つのポイントを意識してみてください。
(1)出題者の意図まで把握できる、分野をまたがった総合的な知識を身につける。
(2)選択肢の○はなぜ合っているのか、×はなぜ違っているのか理解する。

ポイント(1)の「分野をまたがった総合的な知識」があると、ポイント(2)の選択肢の○はなぜ合っているのか、×はなぜ違っているのかが理解できます。逆に(2)ができているようなら、総合的な知識が身についていると言えます。(1)と(2)は密接にリンクしているんですね。学習の際にも、実習や座学で身につけた(1)から(2)へのアプローチや、その逆の(2)から(1)へのフィードバックによって、生きた知識が身につきます。

【誤肢の存在意義をないがしろにしない】
誤肢はただ間違っている選択肢ではありません。思わず「うまい!」とうなってしまう奥深い誤肢が国試にはたくさん隠れており、近年それがさらに目立ってきました。誤肢の理解によってぐっと学習が進み、複合的なテーマの問題に出合った時にも慌てずにすみます。

さて、今回の「人体の構造と機能」パート2では今春に改定された『平成30年版 看護師国家試験出題基準』に照らして106回国試問題を分析し、新しい傾向を把握してみようと思います。まずは、平成22・26年版、そして今回の平成30年版に掲げられた科目の目標の変化を眺めてみましょう。

【平成22年版 看護師国家試験出題基準「人体の構造と機能」】

目標I:
日常生活を営むうえで、人体がどのような構造をもち機能しているかについての理解を問う。
目標II:
疾病によって人体が受ける構造と機能の変化を学習する土台となる正常な人体についての理解を問う。

【平成26年版 看護師国家試験出題基準「人体の構造と機能」】

目標I:
日常生活の営みを支える人体の構造と機能について基本的な理解を問う。
目標II:
正常な人体の構造と機能について基本的な理解を問う。

【平成30年版 看護師国家試験出題基準「人体の構造と機能」】

目標I:
正常な人体の構造と機能について基本的な理解を問う。
目標II:
フィジカルアセスメントおよび日常生活の営みを支える看護に必要な人体の構造と機能について基本的な理解を問う。
目標III:
疾病の成り立ちを知る前提となる人体の構造と機能について基本的な理解を問う。

平成30年版では、目標の項目が1つ増えました。これは「人体の構造と機能」を『正常』(目標I)な場合と『疾病の成り立ちを知る前提となる』(目標II)場合の2つに分けたためです。もちろん、もう何年も前から国試には『疾病の成り立ちを知る前提』とした「人体の構造と機能」の問題がたくさん出題されています。黄色いマーカ部分を見ていただければわかるように、平成22年版の出題基準には「疾病によって人体が受ける構造と機能の変化を学習する土台となる」ことが明記されていますね。平成26年版で一度姿を消しましたが、この度もう一度復活しました。また、「フィジカルアセスメント」(目標II)という言葉は今回初めて明記されました。アセスメントや看護を行うにあたって「人体の構造と機能」の理解もまた大前提となります。
このように目標別の視点で第106回国試「人体の構造と機能」の問題を見てみると、問題作成者が問題を通して何を理解してほしいと思っているのかが分かってくると思います。

それでは、例をあげて考えてみましょう。

【例1】(目標II:フィジカルアセスメントおよび日常生活の営みを支える看護に必要な人体の構造と機能について基本的な理解を問う。)

☆午後問題65 女性の骨盤腔内器官について腹側から背側への配列で正しいのはどれか。
  1. × 1.尿 道―――肛門管――――膣
  2. × 2.膣―――――尿 道――――肛門管
  3. × 3.肛門管―――膣――――――尿 道
  4.  4.尿 道―――膣――――――肛門管  ← 腹側から背側への骨盤腔内器官の配列は、尿道・膣・肛門管である。 → 導尿・排泄援助・清拭・陰部洗浄に必要な知識。
  5. × 5.膣―――――肛門管――――尿 道

女性の骨盤腔内器官の配列についての知識は、看護技術における「導尿」「排泄援助」「清拭」「陰部洗浄」などにつながっていきます。また、106回午前問題73(最も順応しにくいのはどれか。1.視覚× 2.嗅覚× 3.味覚× 4.触覚× 5.痛覚○)からは、「がん疼痛緩和」「早期離床促進」における鎮痛剤の使用についての根拠は浮かび上がってきますね。その他、106回の午後問題75(排便時の怒責で正しいのはどれか。)などは半分、基礎看護学の問題と言っても良いかも知れませんね。

もう1つ、例をみてみましょう。

【例2】(目標III:疾病の成り立ちを知る前提となる人体の構造と機能について基本的な理解を問う。)

☆午前問題29 膵液について正しいのはどれか。
  1. 1.弱アルカリ性である。 ← 正しい。 → 下痢などによって大量に喪失すると酸性に傾き代謝性アシドーシスとなる。
  2. × 2.糖質分解酵素を含まない。 ← 膵液には蛋白質を分解するトリプシン、でんぷん(糖質)を分解するアミラーゼ、脂肪を分解するリパーゼなどの消化酵素が含まれていて、胃酸によって酸性に傾いた食物を中和する。→ なんらかの原因によって活性化した膵酵素が膵組織や膵周辺組織を自己消化し、浮腫・壊死・出血が生じて急性膵炎が発生する。
  3. × 3.セクレチンによって分泌量が減少する。 ← 十二指腸の粘膜から分泌される消化管ホルモン(コレシストキニン、セクレチン)によって膵液の分泌が刺激される。 → 分泌量が減ると胃酸が過多となり胃酸を含む食べ物が十二指腸に入ってきて粘膜を傷つけ、十二指腸潰瘍となる。
  4. × 4.Langerhans(ランゲルハンス)島のβ細胞から分泌される。 ← 消化液である膵液のうち、酵素は腺房細胞から、水・HCO3-は導管から分泌される。ランゲルハンス島β細胞から分泌されるのはインスリンである。 → インスリンが不足すると血糖値があがり糖尿病が発症する。

この問題はなんと16年前の第90回看護師国家試験の問題に登場しています(膵液で正しいのはどれか。 1.ランゲルハンス島のβ細胞から分泌される。 ×2.強い酸性である。 ×3.糖質分解酵素を含まない。 ×4.分泌量はセクレチンで増加する。○)というわけで、『疾病の成り立ちを知る前提』とした「人体の構造と機能」の歴史は大変長いわけですが、今回の出題基準でもう一度明言されたので、ここはもう一度、この前提をしっかり思い出して欲しいという国からのメッセージがこめられているのではないでしょうか。その他、106回の午後問題27(アルドステロンで正しいのはどれか。)、午後問題73(ホメオスタシスに関与するのはどれか。)などもそんな視点で見てみると良いでしょう。

というわけで【107回国試に向けた「人体の構造と機能」の学習ポイント】!

「人体の構造と機能」は解剖生理(構造)とともに、その機能についてもしっかり学習し、それは疾病の成り立ちを考える基礎知識であり、疾病の看護をするヒントとなっていく。そのことを意識するだけで総合的な学力がぐんとアップ
_φ( ̄- ̄ )!

さて次回は「疾病の成り立ちと回復の促進」パート1。過去問との関係をしっかり探っていきます。

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