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医教の国試対策勉強法

医教の国試対策勉強法|【第22回】全11科目別国家試験対策 国試直前の確認問題11選!(2017.02.03)

今回で第106回看護師国家試験対策情報「全11科目別国家試験対策」は最終回となります。各科目、最後にこれだけは覚えておいてほしいことを問題とともにもう一度ピックアップしてみました。眺めるだけでも復習になります。それぞれの選択肢がなぜ×なのかなぜ○なのかをもう一度振り返ってみてください。


■人体の構造と機能

☆人体の中身がイメージできるか?☆

腎臓は後腹膜器官、肝臓が上にあるために右の腎臓が左の腎臓よりやや下がっているというのは解剖生理学の基礎知識。腹部構造の全体がイメージできればOK。

☆午前問題29:腎臓について正しいのはどれか。

  1. × 1.腹腔内にある。 ← 腎臓は後腹腔器官なので、腹腔内にはない。
  2. × 2.左右の腎臓は同じ高さにある。 ← 右腎は左腎よりやや低い位置にある。
  3. ○ 3.腎動脈は下大動脈に合流する。 ← 腎動脈、下大動脈いずれも後腹腔器官。
  4. × 4.腎動脈は腹腔動脈から分かれる。 ← 腎臓は後腹腔器官なので、腹腔内にはない。

■疾病の成り立ちと回復の促進

☆検査目的と病理知識が結びつく?☆

検眼鏡で眼底にある網膜中心動脈・静脈を観察できる。この部分で動脈硬化が起こると、動脈が硬く細くなるなど血管の太さに違和感が感じられたり、血液が濁ったように赤銅色になり、動脈が途中で不自然に交差する。

☆午後問題69:動脈硬化を直視して評価できる血管はどれか。

  1. × 1.冠動脈 ← 心臓表面を走行しているので、体外から直視することはできない。
  2. ○ 2.眼底動脈 ← 検眼鏡で動脈と静脈の太さを見比べるなどして、動脈硬化かどうかを判断する。
  3. × 3.大腿動脈 ← 触診で脈拍を測る際に使われるが、体外から直視することはできない。
  4. × 4.腹部大動脈 ← 後腹腔器官である。体外から直視することはできない。
  5. × 5.中大脳動脈 ← ウィリス動脈輪がつなぐ動脈のひとつ。体外から直視することはできない。

■基礎看護学

☆機器に頼らず人体のバイタルを把握する看護技術の基本を問う。

血圧に関する基礎知識と実際の手技がきちんと結びついているかを確認。デジタル機器測定が当たり前の中、アナログな手技から知識を立ち上げておけば、在宅看護・災害時看護などでの使用につながる。

☆午後問題73: 触診法による血圧測定で適切なのはどれか。

  1. × 1.血圧計は患者の心臓の高さに置く。 ← 血圧計ではなくマンシェットを心臓の高さに。
  2. × 2.マンシェットの幅は上腕全体を覆うサイズを選ぶ。 ← 測定部位(上腕)の周囲長の40%(成人は約14cm)のマンシェットを使用。
  3. × 3.150mmHgまで加圧して減圧を開始する。 ← 加圧開始後、脈拍を触知できなくなって、さらに20~30mmHg加圧してから減圧。
  4. ○ 4.加圧後に1拍動当たり2~4mmHgずつ減圧する。 ← 下降速度が速いと低い値になる。
  5. × 5.減圧開始後に初めて脈が触知されたときの値を拡張期血圧とする。 ← 拡張期血圧は聴診法で測定。血流再開のコロトコフ音の聞こえ始めの点(スワン第1点=収縮期血圧)と聞こえなくなった点(スワン第4点=拡張期血圧)の値を読む。

■成人看護学

☆検査基準値、脊椎損傷レベル値などの暗記は大前提☆

「肩を上げることはできるが、上肢はわずかに指先を動かせる程度である」「息がしづらい」という文面から第5頸髄節以下の機能は不十分→呼吸筋である横隔膜と肋間筋の機能に影響→拘束性換気障害(線維化による肺硬化、呼吸筋の機能不全などで肺が膨らまない)と連想できる。

☆午前問題86:Aさん(60歳、男性)は、転倒して第5頸椎レベルの脊髄を損傷した。肩を上げることはできるが、上肢はわずかに指先を動かせる程度である。呼吸数22/分、脈拍86/分、血圧100/70mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉97%であった。Aさんは「息がしづらい」と言っている。
Aさんの状態で適切なのはどれか。2つ選べ。

  1. × 1.低酸素血症がある。 ← AさんのSpO2が97%であることからPaO2は90mmHgと考えられる。従って、Aさんの血中酸素濃度は基準値(80~100mmHg)内となり、低酸素血症とはいえない。
  2. × 2.胸郭運動がみられる。 ← 頸髄損傷では肋間筋が麻痺するため、胸郭運動の動きは制限される。
  3. ○ 3.無気肺を起こしやすい。 ← 気管支内に血液などが貯留して抹消域の肺に空気が入っていない状態を無気肺という。Aさんは、肋間筋の運動麻痺、横隔膜の運動制限があるため、深い呼吸や、咳嗽を行うことが困難となる。「息がしづらい」という訴えもあり、無気肺の可能性を考える。
  4. ○ 4.腹式呼吸を行っている。 ← Aさんは、肋間筋麻痺のため胸式呼吸はできず、横隔膜の動きは一部保たれるため腹式呼吸となる。
  5. × 5.閉塞性換気障害を起こしている。 ← 胸郭・肺の可動性の低下による換気障害は拘束性換気障害である。

■老年看護学

☆解剖生理・病理学と老化をきちんと関連づける☆

弛緩性便秘は高齢者の便秘として頻出であるが、名称と症状を暗記するのではなく、排便反射のしくみと身体的老化の関係がわかれば、おのずと答えが導きだせる。

☆午後問題50☆:
便秘の原因となる加齢に伴う身体的変化で誤っているのはどれか。

  1. ○ 1.大腸粘膜の萎縮 ← 蠕動運動が減弱する。
  2. ○ 2.骨盤底筋群の筋力低下 ← いきみ動作が困難となる。
  3. × 3.直腸内圧の閥値の低下 ← 直腸内圧は低下し閾値は上昇する。直腸内に糞便が滞留。
  4. ○ 4.大腸の内括約筋の緊張の低下 ← 内(肛門)括約筋は通常収縮しており、便意を感じて弛緩すると次に外(肛門)括約筋が弛緩して排便が起こる。もともと内括約筋の緊張が低下していると、反射が起こらず直腸内に糞便が滞留する。

■小児看護学

☆正解肢・誤肢の吟味が重要☆

正解の「年齢制限なし」から学ぶべきことは、平成22年臓器の移植に関する法律の改正おいて15歳未満の脳死下での臓器提供が本人の意思が不明であっても家族が承諾すれば可能となったということである。ただし、実際の「脳死判定」においては年齢によって留意する点が違うため、×選択肢の年齢についても考察しておく必要がある。

☆午後問題76:
臓器の移植に関する法律において脳死臓器提供が可能になるのはどれか。

  1. × 1.1歳
  2. × 2.6歳
  3. × 3.15歳
  4. × 4.20歳
  5. ○ 5.年齢制限なし

「臓器の移植に関する法律」には、年齢について制限は明記されていない。ただし、脳死については、「改正臓器移植法のガイドライン上の提供者の年齢による取り扱い」という項目があり、生後12週、1・6・13・15・18・20歳の取り扱いに言及している。

■母性看護学

☆母性看護を女性の一生涯の視点でとらえる☆

避妊薬を家族計画の手段としてだけでなく、女性の労働・日常生活を支える薬として考える。経口避妊薬については、「低用量経口避妊薬、低用量エストロゲン・プロゲストーゲン配合剤ガイドライン(案)平成27年3月」で避妊以外での避妊薬の使用がより厳密に検討されている。

☆午前問題:56
低用量経口避妊薬について正しいのはどれか。

  1. × 1.血栓症のリスクは増加しない。 ← VTE(静脈血栓塞栓症)のリスクは高くなる。
  2. × 2.1日飲み忘れたときは中止する。 ← 直前の実薬服用から24時間以上48時間未満経過した場合には、飲み忘れた錠剤をなるべく早く服用し、残りの錠剤は予定通りに服用する。
  3. × 3.授乳期間を通じて内服は可能である。 ← 授乳婦は産後6か月以降に内服を開始する。
  4. ○ 4.副効用に月経前症候群の軽減がある。 ← 正しい。月経困難症や子宮内膜症などの疾患治療にも使用される。

■精神看護学

☆社会復帰が大前提として行われる精神疾患治療☆

精神疾患患者の社会復帰のための「生活技能訓練〈SST〉」の特徴が全選択肢を解くことによって明らかになる問題。×選択肢からも多いに学べる。

☆午前問題60:
生活技能訓練〈SST〉について正しいのはどれか。

  1. ○ 1.退院支援プログラムの1つである。 ← SSTは社会生活技能訓練とも訳される。退院後の社会生活を支援するプログラムである。
  2. × 2.診断を確定する目的で実施される。 ← 日常生活を支援する目的で実施される。
  3. × 3.セルフヘルプグループの一種である。 ← SSTもセルフヘルプグループも集団療法であるが、SSTには専門スタッフが参加し、セルフヘルプグループは患者のみの参加となる。
  4. × 4.精神分析の考え方を応用したプログラムである。 ← 精神分析はフロイトによって創始された言葉や行為、夢や症状に現れた患者の「無意識」を解明する方法。SSTは個人の対処技能に働きかけ、対人スキルを高めるためのプログラムである。

■健康支援と社会保障制度

☆頻出の法律・制度の基本情報は全て押さえる☆

『国民衛生の動向』の傾向分析も一読する。例えば選択肢4については、『国民衛生の動向』(2014/2015)に「人口1人当たりの国民医療費は、65歳未満は17万4800円、65歳以上は72万900円、75歳以上は89万2200円で、65歳以上は65歳未満の約4倍、75歳以上は約5倍となっている。」とある。今回の第106回国試では『国民衛生の動向』(2015/2016)の一読が有効。

☆午前問題33:
日本の平成23年度(2011年度)の国民医療費について正しいのはどれか。

  1. × 1.総額は約25兆円である。 ← 総額38兆5850億円。平成24年度39兆2117億円
  2. ○ 2.財源の約半分は保険料である。 ← 財源の48.6%が保険料で約半分。平成24年度は財源の48.8%が保険料でやはり約半分
  3. × 3.国民所得に対する比率は5%台である。 ← 国民所得に対する比率は11.13%。平成24年度の国民所得に対する比率は11.17%で両年度とも11%台
  4. × 4.人口1人当たりでは65歳以上が65歳未満の約2倍である。 ← 65歳以上が72万900円、65歳未満が17万4,800円で、約4倍。平成24年度の65歳以上が71万7,200円、65歳未満が17万7,100円やはり約4倍

■在宅看護論

☆社会資源の仕組みや利用法を詳しく。新サービス・制度改正は要チェック☆

介護保険による平成24(2012)年に開始された在宅療養の新サービス「定期巡回・随時対応型訪問介護看護」についての知識を問う問題。

☆午後問題89: 定期巡回・随時対応型訪問介護看護の説明で正しいのはどれか。2つ選べ。

  1. × 1.介護予防サービスである。 ← 地域密着型サービスである。
  2. ○ 2.24時間を通じて行われる。 ← 地域で24時間安心して暮らすためのサービス。
  3. ○ 3.地域密着型サービスである。 ← 地域で24時間安心して暮らすためのサービス。
  4. × 4.重症心身障害児を対象とする。 ← 対象は介護保険による要介護1以上の者。
  5. × 5.施設サービス計画の作成を行う。 ← 居宅サービス計画の作成を行う。

■看護の統合と実践

☆「総合力」を試す状況設定問題では、様々な基礎知識をフル稼働☆

終末期看護、緩和ケア、疼痛コントロール、在宅での看取り、アドバンスディレクティブ〈事前指示〉、他職種連携、就業施設別看護対応、看看連携の要素の知識を総動員して対応。

☆午前問題118・119:
Aさん(50歳、女性)は、子宮頸癌の終末期で入院し緩和ケア治療を行っている。倦怠感は強いが食事は摂れている。麻薬を使用し疼痛のコントロールはできており、ふらつきはあるがトイレ歩行はできる。医師からは余命2か月と告知されており、退院して自宅で最期を迎えたいと希望している。主な介護者となる夫は58歳で、5年前の脳梗塞の後遺症で不全麻庫がある。経済的には安定している。子どもはいない。
午前問題118:
病棟看護師はAさんと夫とを交えてカンファレンスを行った。夫は「妻は体力がとても落ちて、見ているのがつらいです。病気が進行すると動けなくなると聞きました。私は介護に自信がありません」と不安を訴えた。 Aさんと夫への今後の不安に対する対応として最も適切なのはどれか。

  1. × 1.生活保護の手続きをするよう促す。 ← Aさん夫婦は、経済的には安定しているとある。
  2. ○ 2.要介護認定の申請手続きをするよう促す。 ← Aさんは65歳未満であるが、特定疾病の「癌終末期」の状態であるため、介護保険の適応となり在宅でのサービスが受けられる。
  3. × 3.家事をしてくれる人を雇用するよう促す。 ← 病棟看護師が促す支援内容ではない。
  4. × 4.訪問リハビリテーションの利用を勧める。 ← できる範囲内での運動は継続するべきだが、癌末期のAさんにわざわざリハビリテーションを勧めることは適切ではない。

午前問題119:
看護師が退院に向けて最も連携すべき職種はどれか。

  1. × 1.理学療法士
  2. × 2.管理栄養士
  3. ○ 3.介護支援専門員
  4. × 4.保健所の保健師

まずは、介護支援専門員(ケアマネジャー)、訪問診療医師、訪問看護師らと連携して、入院中のAさんの情報を共有する。理学療法士、管理栄養士、保健師らとの連携はその後必要であれば、介護支援専門員が検討する。

以上、昨年の第105回国試11科目をかけ足でふりかえりました。分からなくても焦らないでね。落ち着いて、とりあえずこの11問の○×をもう一度確認しよう\(^_^)/!!

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